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大海獣ビヒモス

だいかいじゅうびひもす

『大海獣ビヒモス』とは、1959年に公開されたアメリカ・イギリス合作の特撮怪獣映画。
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概要編集

原子怪獣現わる』『放射能X』『ゴジラ』などに代表される50年代に多数制作された「放射能によって狂暴化した生命体が人間を襲う」というオーソドックスなコンセプトの特撮怪獣映画。アメリカイギリスの合作映画で、アメリカでは1959年3月3日、イギリスでは10月に公開された。

監督は『原子怪獣現わる』にて監督を務めたユージン・ルーリーと今作で監督デビューを果たしたダグラス・ヒコックス。

また『キングコング』の製作者であるウィリス・オブライエンが最後に参加した作品となった。


総製作費2万ドルという超低予算で制作された他、ストップモーションアニメ担当のアニメーターであるピート・ピーターソンが病気の悪化で立つこともできず車椅子の状態で製作をしていた為、怪獣映画のキモともいえるビヒモス登場シーンは殆ど終盤に限られ、都市破壊のシーンも少なくやたらアップのシーンが映ったり同じシーンの流用が目立つ。


しかしその分シナリオには反核のメッセージが強調されており、広島・長崎の原爆投下や自然学者レイチェル・カーソンが提唱した放射能が人体にもたらす悪影響、日本の第五福竜丸事件などを例に盛んに行われていた核実験を痛烈に批判している。


あらすじ編集

イギリス・コーンウォールのルー村で一人の漁師が全身に大やけどを負い、「ビヒモス」という言葉を残して死亡した。

遺体の調査をしていた海洋学者のスティーブ・カーンズ博士は被害者の状態が広島原爆の被爆者の症状に似ている事に気が付く。

同じころ、砂浜には放射能を帯びた魚の死体が大量に打ち上げられる。カーンズの協力者であるビッグフォード博士は海に放射能を帯びた未知の生命体が存在すると確信。

その指摘通り、浜辺を歩いていた親子が漁師と同じ症状になって死亡し、船が転覆するなどの怪事件が多発。事態を重く見たイギリス政府は調査機関を設立し、軍隊を派遣する。

しかし怪獣ビヒモスはレーダーをかいくぐりついにロンドンに上陸した。


ビヒモス編集

水爆実験によって眠りから覚めたパレオサウルスと言う恐竜の生き残り。外見は首長竜に酷似している。

レーダーに映らないという特殊な体質の持ち主で、英国海軍のレーダーをかいくぐってロンドンに上陸。破壊の限りを尽くした。

体内にはデンキウナギのような特殊な発電器官を持っており、これで攻撃する。しかし被爆の影響で大量の放射能が混ざっている為、これを浴びた者は見るも無残な焼死体になってしまう。

放射能の影響で寿命が残り少なく、死を早めるために潜水艦から発射されたラジウム魚雷を受け死亡した。


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