演:永岡卓也
人物像
撃と同じサイドカーレーサーで、ストッパー役を兼ねていたが、自分の計算よりも直感や勢い任せな撃には内心不満を抱いていた。
その後は撃や衣月と共に宇宙物理化学研究機構「SARD」職員となり、ワームホール生成の為に20年前に大山小次郎博士が入手したアクシオン隕石を研究。ワームホールを作り時空を超えて宇宙の果てまで向かう構想を企てていた。
しかし彼の仮説は学会からは相手にされなかった。自分の説が認められない苦悩、焦燥、憎悪を日に日に増すようになり、可愛がっていた猫を実験台にしようとするなど徐々に手段を選ばなくなっていった。
その後、火星の軌道上で発見されたワームホールらしき光の歪み、重力マイクロレンズ現象の調査の為撃と共にスペースシャトル「かなた」で調査に赴く。その際撃とワームホールが見つかるか見つからないかの賭けを行い、勝った方が衣月を貰い、自信を馬鹿にした連中を見返してやることを告げた。
しかし「かなた」は爆発を起こしてしまい、船外活動をしていた撃を爆風から守ろうと手を掴んだが、二人とも吹き飛ばされ、自信はワームホールの中へと吸い込まれてしまった。
悪魔になった男
撃が宇宙刑事ギャバンに助けられ、銀河連邦警察の宇宙刑事となったように遠矢にも救いの手は差し伸べられていた。
しかしそれはよりにもよってドン・ホラーの霊体だった。
ドン・ホラーから「撃は衣月を手に入れるためにわざと手を放した」と虚言を吹きこまれ、黄金の仮面を被らされて操られた遠矢は、マクー残党軍の首魁ブライトンに祭り上げられることになった。
その後はドン・ホラーに操られるままにアクシオン隕石を手に入れ、ディラックの方式を餌にドン・ホラー復活の生贄となる衣月をK-9ポイントにおびき寄せ、全宇宙を支配する不滅の存在にならんと画策したのだった。
親友との決着
衣月救出のため、魔空城で撃と再会。衣月が自身の身を案じていたという撃の説得もドン・ホラーの怨念に身も心も支配された彼には届かず、ギャバンとの戦いも憎しみの力で圧倒。やがて衣月に復活の仮面を被せ、ドン・ホラー復活間近となった。
しかし、撃や遠矢との今までの想いの力によって衣月は呪縛に打ち勝ち、ドン・ホラー復活は失敗に終わる。
そして渾身のギャバンハイパーダイナミックを受け仮面を叩き斬られ、倒れ伏せる。
電子星獣ドルに乗せられ地球に帰還したが、戦いで受けたダメージは大きく衣月からペンダントを手渡され、また一緒に宇宙に行きたかったと告げ、絶命した。