コーエーが同社のリコエイションゲーム『大航海時代シリーズ』の世界観をベースに開発したMMORPGである。
略称は、DOL。
概要
MMORPGとしては「海洋冒険もの」の草分けであり、「ヒロイック・ファンタジーもの」が主流だったオンラインゲーム界に新風を吹き込んだ。
プレイスタイルの自由度が高く、プレイヤーによってゲームの楽しみ方が大きく違うのが特徴である。
歴史上の大航海時代に基づいて作られた世界の中で、プレイヤーは六カ国の中から国籍を選び冒険家・商人・軍人・海賊など様々な立場の登場人物になり切って、探険・交易・海戦などを楽しむことができる。
16世紀~17世紀初頭の頃の世界をイメージしたマップは広大で、世界一周には最速の船でも数時間を要する。地域によって通用する言語が違い、特徴ある街並みや周囲の景観、NPCの肌の色や民族衣装、酒場の料理や飲み物のメニュー、交易所に並ぶ特産品、BGMなどで各地の風土や文化が表現され、海の色や陸地の風景も海域によって変化するなど、世界各地を航海している気分を味わうことができる。また、世界遺産として著名なピラミッドやアンコール遺跡など多数の遺跡が世界各地に存在し、冒険クエストを通じて訪れることが可能である。
歴史と地理を素材としていることや、世界各地の遺跡や様々な文化遺産、珍しい生物、地理上の発見などが多数登場することから、教養面で評価が高く、インターネットゲームの教育への応用の研究材料とされたり、学校教育への導入が検討されたりしたことがある。
またこのゲームの特徴の一つにPKが公認されていることがある。
世界は「安全海域」と「危険海域」の二つの変動性の海域が設定されており、バルト海と黒海を除くヨーロッパ全域が安全海域に固定されているほか、それ以外の海域は一週間おきに安全海域と危険海域の変動が行われる。
この危険海域においてはPKが公認されている。これは歴史上の史実を再現して、航海の危険を味わってもらうためである。
しかしPK対策のアイテムも多く、知識を持ち、対策を怠らなければ襲われる確率を大幅に下げることができる
PKにも全くペナルティが無いわけではなく、PKを行った時点で賞金が懸けられ、他のプレイヤーに討伐された際にはその金額を手持ちの資金より払わねばならない、もし払えなければ長時間戦闘行為を行うことができなくなる。ほか、襲ったプレイヤーが所属する国との関係の悪化も発生し、交易品等の関税の増加・入港時に多額の賄賂が必要・海軍による迎撃など不利になる要素もたくさんある。
しかし性能の高い賞金首専用の装備や職業もあるので悪い要素ばかりあるわけでもない。