※コーエー独自のゲームジャンルで、RPGとシミュレーションゲームを折り合いした造語。このジャンルの初出は『伊忍道 打倒信長』。
概要
豊臣秀吉の立身出世をテーマとしており、その自由度の高さから多くのファンを持つ。
第1作目(以下、初代)は1992年3月13日にPC-9800で発売。その後さまざまな日本国産パソコン機種やスーパーファミコン、メガドライブなどの家庭用ゲーム機などに移植された。
『信長の野望』シリーズのスピンオフ作品であり、システムは『伊忍道 打倒信長』がベースとなっている。(初代『太閤立志伝』ハンドブックより)
2004年に現行最新作のⅤがリリースされて以降、長らく音沙汰が無かったが
2022年5月にHDリマスター版である「太閤立志伝V DX」が発売される。
各シリーズの特徴
- 初代
以降のシリーズに繋がる基礎が完成。主人公は秀吉のみ。
舞台は中国地方から関東地方までと狭い範囲だが、登場武将は700名を超える。
織田信長の家臣として主命を達成していく基本システムに、辻斬りや謀反等の悪事に加担する事も可能……と、この時点でも自由度が高い。
また、フィールド内に登場する武将の数に制限があり、室町幕府滅亡後に活躍した武将がなかなか登場しない。登場させなくても攻略に支障はないが、登場させたいなら他国の武将を辻斬りや戦争で討ち取ったり、捕らえて処断したり等で頭数を減らす必要がある(要するに間引き)。これは直近に発売された『信長の野望』シリーズ作品にも言える。
基本的に辻斬りすると魅力低下や悪名上昇(後続作で実装)のデメリットがあるが、本作では魅力49以下の武将を辻斬りすると逆に魅力が上がる仕様となっているので該当者のみ狙えば前述の間引きに加えて魅力アップの一石二鳥となる。
『信長の野望』シリーズのBGMが一部流用されている。反対に『天翔記』へ流用された本作のBGMも存在する。
- II
1995年発売。
前作では省略されていた九州・四国・東北が追加され、日本全国が舞台となる。
主人公は秀吉の他に柴田勝家、明智光秀、更に新武将でのプレイも可能となった。
更に織田家以外の大名家にも士官が可能(一部仕官できない大名家もある)。
- III
1999年発売。
主人公として選べるのは秀吉と、勝家に仕える「簗田政勝」という武将(その正体はプレイ中に明らかとなる)のみだが
前作よりもストーリー性が重視されている。また、前作までと同様にシナリオのルート分岐が発生し
「1580年以前に本能寺の変が発生するか否か」
「そもそも本能寺の変自体が発生するか否か」
「本能寺の変発生後、光秀の討伐に間に合うか否か」
「清洲会議で誰が後継者になるのか」
が挙げられる。また、売りであった自由度に関しては前作・前々作よりも大幅に劣っている。
- IV
2001年発売。
カード制システムとなり、主人公として選べる人物が大幅に増加したほか、
商人や忍者などの立場でプレイする事も可能と相まって自由度が前作より向上した。
- V
2004年発売。
前作から更に自由度がアップし、茶人や鍛冶師などの副業を持つ事も可能になった。
また、WINDOWS版限定で公式のイベント作成ツール「イベントコンバータ(通称イベコン)」が配布されている。
最初から選択可能なシナリオ・主人公は1560年時点での
の4人しかおらず、それぞれの立場のチュートリアルとしてプレイ出来る。
また、特定のエンディングに到達すると異なる年代のシナリオが選択可能となる。
上述した4人以外を主人公にする場合は、ゲーム中における人物との交流を深める事で手に入る「主人公札」を集める必要がある。
- V DX
2022年発売。
新たな技能札、イベント、エンディング、アイテム、登場人物が大量に追加され、
オートセーブ機能やエンディング達成のヒントが見られるエンディング一覧が実装される。
関連タグ
足利義氏(通称村雨の人)