概要
柳沢きみおが週刊少年ジャンプで1973年から1975年まで連載したお色気コメディ作品。単行本全7巻。
柳沢きみおの出世作だが復刻が積極的にされていないので半ば黒歴史扱いされているのではとの疑念がある。
柳沢の師匠でもあるとりいかずよしのトイレット博士や車田正美のスケ番あらしとコラボレーションで番外編が三回掲載されたこともある。
連載終了から7年ほどたった1982年ごろに少年ビッグコミックにて後日談『それからの六助』が掲載されたり、1987年のフジテレビの月曜ドラマランドにてドラマ化されたこともある。
ストーリー
主人公の末っ子長男の小学5年生野崎六助が美人で優秀(だが意地が悪く暴力的)な五人の姉と生活してる日常の話を中心に構成されている。最初は一軒家でタンカー船の船長をやってる父親不在の一家で5人の姉に虐げられてる話が中心だったが、父親が殉職してから家を借家にして収入の足しにするためにアパート暮らしとなり、貧乏話が出てきたり、六助も姉たちからの扱いが比較的マシになっていく。
ちなみに姉たちは六助以外の相手にも暴力的になることが多い(ギャグ漫画であるのも一因だが)。
登場人物
- 野崎六助:主人公。小学五年生。美人で優秀な姉五人の下で虐められている和服を着た小柄な少年。文武ともにからっきしだが家庭科は5。途中から姉たち同様にクラス委員をすることとなる。
- 野崎一子:総大将の一子。バスト88のOL。途中から両親が亡くなったために大黒柱となって過労で倒れたこともある。
- 野崎二子:メガネの二子。バスト88の短大生。最終回で警察学校に合格している。男っぽい恰好と言葉遣いをしている。
- 野崎三子:ボインの三子。バスト87の女子高生。きつく高飛車な性格。
- 野崎四子:鬼の四子。五子とは双子姉妹の女子中学生。六助から特に恐れられている。六助以外に対しても意地が悪く、失恋したこともある。貧乳でオレ女。姉妹で唯一クラス委員をしていない。
- 野崎五子:天使の五子。六助の唯一の味方。しかしゴキブリが嫌い。
- 野崎姉弟の父:タンカーの船長。めったに会えない。六助は作中で会えなかった。作中にて殉職。
- 野崎姉弟の母:作中で既に故人。六助が幼少時に事故に遭い、その輸血が遠因となって他界した(これが六助に対する姉たちの悪感情の原因ではとされている)。
余談
- それなりの人気作品だったにもかかわらず、なかなか単行本化されなかったが師匠であるとりいかずよしの働きかけで単行本化された経緯があるらしい。
- 前述通り「それからの六助」が他社の他誌で掲載されたが、作者の作風の変化や設定の齟齬などでいろいろと異なっている(六助が洋服を着てる、姉たちが六助をいじめていないなど)。
- 永松潔のツヨシしっかりしなさいをイメージさせるといわれる。