1975年の作品なので、そこかしこに様々時代的なものを感じさせる所謂
その時代らしい番長漫画だが、当時男性主人公の番長漫画が溢れていたため
女性が主人公になった。
オイルショックの煽りでジャンプがページ減になり、わずか単行本2巻で打ち切られている。
本作ではまだ人外レベルのバトルは殆ど出てこないし女性のお色気シーンも多いが
キャラ達の人格的なすっ飛び具合などはよーく読めば後の作品に通じるものがあるのかも、しれない。
登場人物
荒神山麗(こうじんやま れい)
ヌンチャクを常時太股にセットしているスケバン。
母とは既に死別しており、家は父子家庭だが、明るくおてんば。勉強はできないが体育だけは得意。
筋が通らない事は許さない熱血女。パンモロもよく披露している。
綾小路静華(あやのこうじ しずか)
転校生のお嬢様。黒髪ストレートにパッツンのロングヘア(時代先取りの姫カット)で口調は穏やかだが
内面は人をお金で動かせると思っているいかにもな性格の悪い金持ちキャラ。
実は両親がおらず、豪邸で孤独を抱えており、金では動かず家族や友人と楽しくどつきあいつつ
わいわいやっている麗に嫉妬し、憎んで敵対してくる。
でも彼女の事は「麗ちゃん」と呼ぶ。
実は結構運動も出来、彼女のプライドを叩きのめすためだけにおもむろに制服を脱ぎ捨て
ブラジャーとパンティ姿でプールに飛び込んで泳ぎ切るという暴挙を成し遂げた。
結構酷い事もやっているが、最後は麗と和解する。
余談
当時の人気作品のトイレット博士(とりいかずよし)と女だらけ(柳沢きみお)とコラボレーションの番外編が掲載されたことがある。