概要
CV:井上真樹夫
第5話「眠れる美女ゾルドバ」~第14話「氷の国への挑戦」に登場。
青い蝙蝠のような姿の妖獣で、四本髭の生えた黒豹のような顔と肩口の角が特徴。
デビルマン打倒を目的として人間界に派遣されたが、他の妖獣とは異なりデビルマンとすぐには戦わず、人間・氷村巌として正体を隠しながら何かと不動明を挑発したり、他の妖獣のサポートなどを行っていた。ちなみに、デーモン族であることは初登場回で視聴者に明かされている。
劇中では人間に変身する以外にこれといった特殊能力を見せていない。
活躍
魔将軍ザンニンにデビルマンの監視を命じられ、「氷村巌」の名前で名門学園に潜入、明のクラスメイトとなる。その後は喧嘩を売ったり美樹にちょっかいを出したりして明を挑発しつつ、隙を見て彼を倒そうとしていた。
第14話でデーモン族と決着を付けるために氷の国へ戻ったデビルマンの前に氷村の姿で現れる。そして「デーモン族は人間界への侵攻のために世界中に散ったため、既にここはもぬけの殻だ」と告げると自身の正体を明かし、妖獣ヒムラーへ変身。初めてデビルマンと直接対決となるが、ほとんど相手にならずデビルキックを喰らって倒れ、這いつくばりながらザンニンに助けを求めた。その後、ザンニンと戦っているデビルマンの背後に回りこむが、ザンニンに向けて撃たれたデビルアローが胸部の目で反射され、それが直撃して呆気なく爆死した。
余談
前述のとおり、デーモン族としての特殊能力は「人間への変身能力」と「飛行能力」くらいしか持ち合わせていない。人間に変身できたり、空を飛べたりする妖獣は他にいくらでもいるので、能力的には完全に妖獣メグあたりの下位互換である。かといって格闘が得意というわけでもなく、おそらくララを除けば作品を通して屈指の弱小妖獣と言える。このような小物がなぜデビルマンの監視などという大役に抜擢されたのかは謎だが、おそらくはザンニンの覚えが良かったものと推測される。