「この妖女ゾルドバの館に入ったものは生きて二度と出ることはできぬ、デビルマンをこのゾルドバが見事に仕留めて御覧に入れましょう、フッフッフッフ・・・」
概要
CV:津田まり子
第5話「眠れる美女ゾルドバ」に登場。
魔女のような顔つきで胸にも顔を持つ女性妖獣。手にしたステッキから電撃を放つ。また、食い殺した相手の顔が後頭部に浮かぶ能力があり、首を180度回転させることで、その者に擬態することができる。
活躍
デーモン族を裏切ったリタを棺桶に入れ、洞窟に隠すと、それを不動明らに発見させる。それから氷村巌(妖獣ヒムラー)の前に姿を現し、リタを盗み出し、自分の館に連れて来るよう命令する。
巌が牧村美樹の父親の研究所からリタを盗み出すと彼を追ってきた明の前に現れ、リタを助けたければ悪魔の森にくるよう言い残し、姿を消す。それから魔将軍ザンニンと2人で明を館で待ち伏せ、自身は姿を見せずにリタを救出した明を様々なトラップに陥れる。
実は明を陥れていたのは助けたはずのリタであり、その正体こそがゾルドバだった。驚く明に、棺桶に入っていたリタは自分が擬態した偽物で、本物は自分が食い殺したと種明かしをし、戦闘に突入。デビルマンに変身した明をステッキから放つ電撃で攻撃するが、デビルカッターで手足を切断され、火炎放射で館もろともデビルマンを殺そうとするも、逃げ去る途中にデビルアローを撃たれ、敗れた。
漫画(冒険王)版
妖獣アダルと組み、不動明に夜討ちをかける。先にアダルが牧村家に侵入して明を襲うが返り討ちとなり、やられる直前にゾルドバの名を呟いてしまったため、明に存在を気付かれる。外に出てデビルマンに変身した明と対決、目から放つ光線で攻撃するも避けられ、デビルビームを喰らって倒された。
余談
- 「リタと思わせていた棺の中の美女が実はゾルドバ」というどんでん返しがキモとなるエピソードであるが、後で見返すとタイトルで盛大なネタバレしていることがわかる。
- 初期デザインでは顔は老婆ではなく黒目のない若い女性顔であり、名前も「メルーサ」とされていた。
- 声を演じた津田まり子氏は、その後、レギュラーキャラとなるタバコ屋の桃山モク婆さんの声を当てている。その孫娘のミヨちゃんの声は、本回でリタを演じた野村道子氏が当てており、何かと縁のあるお二人である。
- 「食い殺した相手の顔が背後に浮かぶ」という能力は、漫画版の魔獣ジンメンと共通している。ジンメンは原作の永井豪もアニメに出したいと希望していたが、TVでは怖すぎて使えなかったと脚本の辻真先がコメントしており、せめて同じような能力の妖獣だけでも、と考案されたのがゾルドバなのかも知れない。ちなみに、ジンメンが登場するアニメ版の没シナリオも存在する。