宇宙コアとは、つまり宇宙のコアである
宇宙!なんと素晴らしい響きではないか!!
CV:Nolan North
概要
Portal2に登場する人格コアの中でも「崩壊コア」と称されるタイプの一台。瞳の色は黄色で、その形は縦線による円環という太陽やひまわりを思わせるものになっている。
とにかく落着きがなく、ひたすら宇宙への憧れを話す。余りの喧しさに接続先のメインフレームの他の人工知能からも嫌な顔をされている程。
開発者コメントでは「スペーススフィア」と呼ばれている。
本編での活躍
WheatleyにAperture Scienceが乗っ取られた後に彼の"秘密基地"の真下の一画に他の崩壊コア共々積まれていた。本編終盤、彼の下へと向かっていたChellとGLaDOSは"秘密基地"地下に辿り着いた直後にスフィアの山を発見し、GLaDOSはこれらの崩壊コアを利用してWheatleyのコントロールの弱体化とメインフレームからの分離作戦を思いつく。
Wheatleyとの戦闘では、膠着状態解除ボタンの部屋から見て右側の骨組みの構造物の上までGLaDOSの操作するクレーンで運ばれ、そこからChellにより、パイプの破裂で形成された低反発ジェルの溜まり場を利用したジャンプでメインフレームへと接続させられた。最終的にWheatleyが変換ジェルの性質を突かれ、室内に月面へと通じるポータルを生成されて月に引きずり込まれてしまうと、宇宙コアは自らの意志でケーブルを引き千切り宇宙空間へと飛び出していった。
エンディング後に流れるシーンではWheatleyや裏面にAperture Scienceのロゴが入ったスクリーンと共に宇宙空間を彷徨っており、自らの裏切りを悔いる発言をするWheatleyに茶々を入れるように憧れの宇宙へとやって来た喜びの言葉を口にし続けていた。それでもWheatleyからすれば放浪中の唯一の話し相手という事もあり、そこまで悪くは思われていないように見える。
関連タグ
HAL9000:SF作品にて実際に宇宙空間へと行った人工知能。但しその役回りはGLaDOSに近い。
ネタバレ注意
『LEGO Dimensions』に収録された『Portal2』の後日談的ストーリー『Aperture Science』にて再登場を果たす。なお、同作のPortalコンテンツのストーリーは公式では正史として扱われていないので注意が必要。(参照)
どういう経緯かは不明だが、彼もまたWheatleyと同じく、かつての住処であるAperture Science Enrichment Centerへの帰還と反重力能力獲得に成功していた。
宇宙から帰還したものの、宇宙への執着と憧れは行く前とも変化しておらず、周囲の状況のシリアスさなどお構いなしに口を開けば宇宙のことしか口にしていない。
ステージ終盤、GLaDOSの下に辿り着いたChellとWheatley、そして部屋の主であるGLaDOSの前に突如として姿を現す。共に宇宙空間を彷徨っていたWheatleyからは、心底嫌そうな表情を浮かべられており、挙句何度も「Annoying(喧しい)」という語を繰り返して(第四の壁の向こう側も含めて)誰彼構わず愚痴り続け、逆に自分が喧しすぎて連れに殴り飛ばされる始末だった。
しかしGLaDOSが室内に神経毒ガスの散布を開始すると、Wheatleyは宇宙コアをメインフレームに移植する作戦をChellに提案する。Chellは彼の提案に従い、室内に設けられていた加重ボタンと連動する高エネルギー球発生装置でGLaDOSのメインフレームにダメージを与えていき、その後のGLaDOSの宇宙コアを振り払おうとうする最後の悪足掻きもポータルガンと持ち前の身体能力で振り切り、とうとう宇宙コアの交換台への接続に成功する。これにより彼がGLaDOSに代わる施設の運営者へと就任し、毒ガスの散布も彼がメインフレームを動かして部屋を見渡した際に配管が破損したことで停止した。戦闘後はChellもWheatleyもAIチェンバーに隣接する倉庫に関心が移ってしまい、宇宙コアが施設をどうするかについては気にせずに施設から脱出した。
余談だが、『Portal2』の前日談コミック『LAB RAT』において、GLaDOSと人工知能スフィアの研究に携わっていた科学者Henryは自分たちの研究分野を「これが俺らの世代の月面着陸なんだよ。」と豪語し、主人公で友人のDoug Rattmanからは「月に行った方がよっぽどマシだよ。」と返されていたのだが、この宇宙コアへの施設の全権移譲の実現でAperture Scienceの目指すものが本当に宇宙旅行へと方針転換され、ある意味比喩が現実のものになったと言える。尤も彼が本当に宇宙旅行を実現できるかどうかは怪しい所であり、前々任者同様施設を壊滅寸前まで追い込む可能性もあるのだが....。