概要
テレビアニメ『K(アニメ)』の登場人物である伏見猿比古の二次創作作品における待遇を表すキャラクタータグである。
伏見は八田美咲にのみに異常な執着を見せるという特殊な性格を持ったキャラクターである。
その性格が一部の大きなお姉さんの中で波紋を広げ、変態的なキャラクター像を生み出した結果、このようなタグが発生したと考えられる。
また、このような解釈に至った経緯として、様々な物的証拠が姿を顕にしてきた。
解釈に至った経緯
ストーカー論
主にアニメ3話にて、伏見が八田のストーカー的存在では無いのかと解釈された論である。
職務を放り出して八田を追いかけ回していた描写がなされていた為、一部のファンにざわめきが広がった。
具体的には八田を追い回す伏見、カメラやビデオを装備した伏見に、この論の根本的要素が詰め込まれていると考えられる。
ミサキチ論
主にアニメ5話にて、伏見が驚きの変貌を見せたことから、彼が極度の八田好きなのではないかと解釈された論である。
「ミィ(→)サァ(→)キィ(↑)」という独特の呼び方が「粘着質な伏見」を想起させた件や、鎌本力夫の乱入にマジ切れしたことで「独占欲の強い伏見」を想起させた件等から、一部のファンには伏見の執着=変態的な執着であると考えられた。
因みに「ミサキチ」とは極度の美咲好きを表す言葉であり、類語に「美咲厨」等がある。
op論
アニメのopにて伏見から八田に画面が切り替わる際の歌詞が「search and kiss and destroy」であることから、一部のファンに伏見=ヤンデレと考えさせた論。
歌詞が英語のため聞き取りづらく、あまり認知されていないが、立派な公式からのプレゼントと言える。
上級者向けの論
様々な論を踏まえてかきたてられた、描き手の多大なる想像力によって出現した論もある。
一部を紹介しよう。
幻想論
伏見が八田に執着する余り、八田の幻覚(または八田の行動の幻覚)を見るまでになったと考える論である。
抜刀論
本来ならばサーベルを抜く際に発せられる「抜刀」を歪んだ解釈に因って混沌(カオス)の世界へと誘われてしまった論である。また、急を要す時には伏見のアニメでの発言も踏まえて「緊急抜刀」と表される。
読者への感情抑制的効果
そもそも「安定」の定義とは、「激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にあること」(岩波/第6版)である。 ここでいう〈激しい変化〉とは伏見の変化、〈物事〉とは読者自身を意味すると考えるのが妥当であろう。シリアス又は切なさの漂う作品は、読者の感情を少なからず揺さぶる物である。このハラハラとした感情を落ち着かせてくれる存在こそが、「安定の猿比古」であると言える。
具体的に述べるとするならば、彼がいつも通りの変態的な行動を見せてくれるお陰で、読者の(一種の)不穏な心を霧散させてくれる効果があると考えられている。
この論が全てでは無いが、類似的タグに「安心の猿比古」があるのも頷けるであろう。
注意事項
作品の性質上、腐向けの作品にのみ使用することが奨められる。
また、タグ使用の際、延いては何かしらの発言をする際に注意すべきことは、これ等の思考が全ての伏見ファンに通ずるものでは無いということである。
今後も空気や節度を弁えた変態伏見が存在することを、守っていくべきだ。
別名・表記ゆれ