ほぅおぉぉぉぉあぁっ!
概要
葦名一心お抱えの忍衆、般若面の鼻を伸ばした面と鳥蓑を身に付けた姿で、一見すると老人のように見える。
腰を曲げた体制からは分かりにくいが腕が異様に長い。
葦名の城の屋根上から睨みを利かせ、外敵を排除するためならば自らの命も辞さない。
屋根上には寄鷹の道しるべとして薄桃色の狼煙を置いており、狼も度々辿ることになる。
一心お抱えというだけあって、城内から一心の部屋に続く道に護衛が3人ついている。
物語開始の三年前、平田屋敷が賊に襲撃された事件に参加していたが、どうやら全滅したようで衆の一人が平田屋敷近くの山で瀕死で倒れており、九郎を助けてくれと頼まれる。
そして物語序盤、すすき野原で葦名弦一郎が狼の腕を斬った際に、九郎を担いで現れる(ゲームではここで初登場)。
そこから葦名城天守にさらわれた九郎を救う際、葦名城から武者侍りまでの道で初めて敵として現れる。
物語中盤、葦名城に忍軍が襲来した際に半数が壊滅、一部の者が敵方に寝返ってしまう。
天守閣に続く道に瀕死の寄鷹がおり、九郎とエマを助けてくれと頼まれる。
物語終盤で内府の軍勢が攻め寄せた際、裏切った者が変若水により赤目となり、葦名側の寄鷹衆と激しい戦いを繰り広げている。
城下近くの櫓の上に瀕死の寄鷹がおり、城下の加勢をしてくれと頼まれる。
どうやら一心一派と弦一郎一派がいるようなのだが、どちらも基本的に話すどころか問答無用で襲いかかってくる。
構成員
寄鷹衆・茶
この色のみ、大手裏剣と手鎌の二種あり、最も戦うことになる、この二種を同時に相手をするとかなり厄介。
発破という即死ダメージと共に自爆する者もいるので注意。
寄鷹衆・黒
葦名城の2ヶ所に忍凧があがっており、そこから飛び降り滑空しながら突撃してくる、かわしたり防御したりできるが直撃は体力を9割程持っていくので注意。
黒い寄鷹衆だけ、武器に炎を纏わせる事ができる。
寄鷹衆・白
序盤は、一心の部屋の下の階に三人いて、物語後半は葦名の裏切り者として赤目個体も登場する。
赤目寄鷹は後半のみ戦えるが、赤目は寄鷹衆の中で最も強い。
戦闘
武器の違う二種がおり、共に奇襲を軸とした変則的な戦法を取る。
体力や体幹は低いが、こちらの攻撃が当たらないように立ち回るため、なかなか手間取る事が多く、複数戦が特に厄介な相手。
武器
- 手鎌
寄鷹衆の一部が片手に持つ両端に刃が付いたZ型の手鎌、これを回転させて相手に連続で斬撃を与える。
手鎌持ちは広い範囲を跳び回り、かなり変則的な一撃離脱戦法を得意としている。
回転斬撃は弾いても攻撃が止まらないが、弾ききれば体幹に大ダメージを与える事ができる。
- 大手裏剣
寄鷹衆の一部が両手に持つ流れ卍型の大きな手裏剣、これを投げるのは勿論、直接斬りつけたりして攻撃する。
特殊な投法であさっての方向に投げた手裏剣は、ブーメランのように弧を描きながらこちらを追尾して飛んでくる。
ボスを含め、登場する敵の中で連投速度と命中精度が最も高い、遠くから見つかってしまうと近付く事すら困難、無視して鉤縄で屋根上を飛んでいると撃ち落とされる。
技
忍びなだけあって寄鷹衆の使う技は忍義手技のスキル関連の物が多い。
- 寄鷹斬り
主に手鎌の寄鷹衆が使う攻撃法、攻撃前に相手に飛び込む「順回り」と、攻撃後に相手から離れる「逆さ回り」がある。
基本的に攻撃前は「順回り」で近付いてから繰り出すので、攻撃を素早く放つことは「逆さ回り」以外ではない。
狼も流派技として使用可能だが、「順回り」や「逆さ回り」は1回斬りつけるものだけで、回転斬撃はだせない。
狼の「逆さ回り」は真後ろに離れるが、寄鷹は大きく右側か左側に離れる2種がある。
- 突進回転斬り
バックステップ後、前方に飛び込みながら手鎌を回転させて6回斬りつける技、攻撃後は「寄鷹斬り」に派生する。
まともに直撃すると体力を10割持っていきかねない強力な技、後ろ回避は狩られてしまう。
手鎌の攻撃の中で最も威力の高い技なのだが、出が遅い上に前方に移動しながら放つので、軸が少しでもずれると相手を通り越して背中を向けてしまう。
- 手裏剣打ち
遠距離から大手裏剣を投げる、手鎌は1つずつしか投げられないが両手手裏剣持ちは、最大6つ連続で投げることができる。
- 追い斬り
片手の手裏剣を投げた直後、前方に「順回り」で飛び込み「寄鷹斬り」を放つ忍びの体術。
手裏剣は相手にでは無く真後ろに投げ、弧を描きながら戻り「寄鷹斬り」の後、相手に遅れて当たる。
トリッキーな技で、「寄鷹斬り」の後隙を狙おうとすると、帰ってきた手裏剣に当たるようになっている。
ここまで変則的ではないが狼も使用可能。
- 空中忍具
左右や後方に飛びながら両手の手裏剣を空中に2発投げる、手裏剣は弧を描きながら戻り、相手に遅れて当たる。
一対一でも様々な方向から飛んでくるので、投げられてしまったら返ってくるまで油断してはならない。
- 奥義・纏い斬り
空中に火薬を撒いて火をつけ、手鎌に炎を纏わせる技
直撃しなければ炎上蓄積はそれほど多くないが連続攻撃にスリップダメージが入るようになる。
抜け忍を含め、葦名各所に現れるので戦うことは少なくないが、あくまで序盤の敵なのでこちらの攻撃を弾いても反撃は少なく壁際に追い詰めれば倒すのは容易、跳んでいる最中に攻撃を当てれば転倒し、少しだけ無防備になるなど慣れれそう難しい相手ではない。
状態異常の耐性は中毒に強く炎上には弱い。
余談
蓑と鼻の高い面をつけているが、鼠狩りをしているという似た姿の天狗がいる。
弦一郎とのすすき野原での初戦に狼が勝利した際に、手裏剣を投げて強制的に狼を負けさせた張本人。
(主要キャラを除き、イベントムービーに唯一登場するキャラクターである。)
忍凧から飛び降りて体当たりする技は、葦名名物とも呼ばれ、威力も高く、フロム・ソフトウェアらしい初見殺しといえよう。
この時に寄鷹衆があげる奇声は凄まじいインパクトであり、特に海外では*Woo guys*と呼ばれ親しまれている。
面の下は頭巾を巻いている、また羽蓑の下に棒手裏剣を隠しているが使うことはない。
他にも踵にクナイの先端のような謎の突起がある。