対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」は、『HELLSING』に登場する架空銃。
概要
主人公であるアーカードが右手(OVAでは左手)で使用する、黒く巨大な銃。
弾薬はそれまでの454カスール改造弾ではなく、初の専用弾使用銃となる。
後述するスペックを見れば分かる通り、普通の人間が片手に持つ拳銃として使える代物では無い。
これをアーカードは軽々と右手で扱い、左手の454カスールカスタムオートマチックと二挺拳銃にして戦っている。
製作者はウォルター・C・ドルネーズ。2巻でアーカードに渡し、終盤まで愛用される。
そのスペックを聞いたアーカードは「パーフェクトだ、ウォルター」と称した。
ウォルターはそれに対し「感謝の極み」と返している。
また、終盤のアンデルセン神父との戦いでも下記のスペックを反復していた為、かなり気に入っていた模様。
最終的にはあらかじめウォルターによって仕込まれていた爆薬をドクに遠隔で起爆され破壊された。
ニコニコ動画でHELLSINGの動画に付けられるタグ「パーフェクトだうp主」の元ネタである。
銃身には「Jesus Christ is in Heaven now」(神は天に在り、世は全て事も無し)と刻まれている。
『CoD:MWII』ではヘルシングコラボバンドルにジャッカルを意識した「GS MAGNA(フルオートデザートイーグル)」の武器バリアントが付属しており、上記の刻印が再現されている。
ハルコンネンと同じく、ジャッカルの精がいるが後述。
スペック
全長 | 39cm |
---|---|
重量 | 10kg→16kg(※1) |
装弾数 | 6発(※2) |
専用弾 | 13mm炸裂徹鋼弾 |
弾殻 | 純銀製 マケドニウム加工弾殻 |
装薬 | マーベルス化学薬筒 NNA9 |
弾頭 | 水銀弾頭(法儀式済) |
※1.原作版でのウォルターの説明では最初から16kgだったがアニメ版では10kgになっている。その後ジャッカルの精に16kgと訂正された。後の展開を考えると爆薬と装置無しで10kg、込みで16kgの可能性もある。
※2.作中では装弾数に関わらず連射し、時折思い出したかのようにリロードするのみ。
作者曰く「100万発入りのコスモガン」。
二人のやり取り
ウォルターが完成したジャッカルをアーカードに渡す際のやり取り。
「よろしい、ならば戦争だ」に比べると地味ではあるが、二人の台詞回しが評判の場面。
ウォルター(W)「それはそうとアーカード様 例の物 仕上がっております」
アーカード(A)「ほう 見せてくれ」
W「今 おとどけしようと思っておりましたが…」(ケースを置き、中を開けて見せる)
W「対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」
今までの454カスール改造弾使用ではなく 初の専用弾使用銃です
全長39cm 重量10kg 装弾数6発 もはや人類では扱えない代物です」
W「専用弾 13mm炸裂徹鋼弾」
A「弾殻は?」
W「純銀製 マケドニウム加工弾殻」
A「装薬は?」
W「マーベルス化学薬筒 NNA9」
A「弾頭は? 炸薬式か? 水銀か?」
W「法儀式済み 水銀弾頭でございます」
A「パーフェクトだ ウォルター」
W「感謝の極み」
旧アニメ版ではほとんどやり取りは同じだが「化物」の読みがフリークになっており、重量表記がヤード・ポンド法になっている。
ジャッカルの精
CV:玄田哲章
アーカードの夢の中に出てきた語尾に「ウィリス」と付ける禿げ頭でサングラスを付けた太った男。
見た目からもわかる通りブルース・ウィリスのパロディキャラクターで「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン風だが同氏が主演の「ジャッカル(1997)」との兼ね合いもあると思われる。
しかし、実際には偽物であり本物のジャッカルの精に頭を撃ち抜かれて退場する。
本物のジャッカルの精は「ジャッカル(1997)」のリメイク元である「ジャッカルの日」に登場するエドワード・フォックス風でアーカードに目覚めるように促し、「あッ!あんな所にドゴール将軍がッ!!!」と言われたことで狙撃を始めた。
OVA版では原作漫画では描かれていない原作の狙撃失敗シーンが完全再現されている。
なお、どちらのジャッカルも原作では平野耕太氏がファンで旧アニメ版でアンデルセン神父を演じた野沢那智氏が吹き替えを担当している。
関連タグ
ジャッカル HELLSING アーカード ウォルター・C・ドルネーズ 454カスールカスタムオートマチック ハルコンネン
エボニー&アイボリー:いろいろと相似点がある二丁拳銃