概要
『スターフォックス64』に登場する小惑星帯(アステロイドベルト)。
初代を含め、シリーズの他作品にもアステロイドベルトは登場するが、「メテオ」のような特定のエリア名が与えられているのは64のみ。
スターフォックスを代表する名言「決してあきらめるな、自分の感覚を信じろ」がストーリー上最初に登場するのは、実はこのメテオである。
ライラット系幻の第5惑星の残骸とも考えられている隕石群は現在は惑星コーネリアと惑星フィチナ間に位置し、アンドルフ軍侵攻以後は天然の防御壁の役割を担っている。
小惑星の多くは純度の高い金属を含んでいるため、外縁部は資源の採掘場でもあるが、内部は未解明な部分も多く、十数年前にコーネリア防衛軍のデスラ・コーバ少尉が率いる調査部隊との通信が突如途絶え、それと同時刻に惑星カタリナで墜落している機体が発見されたため、ワープホールが通じていると考えられている。
ステージ選択画面ではすぐ近くに見えるとか言わない。
ボスは小惑星破壊艇 メテオ・クラッシャー。
N64版発売当時のCMにも登場した敵であるが、
- 反射能力を備えた盾を持つ第1フェイズ
- 攻撃中の反撃が難しい第2フェイズ
- 追尾光線を放つ第3フェイズ
と、まだ第2ステージにもかかわらず、いきなり3フェイズもの攻撃パターンを有したボスで、「惑星コーネリアでのファルコの離脱」に続く初心者の第2の壁として立ちはだかる。
第1フェイズの盾は隙間を狙って黄色いパーツを破壊。盾に一定ダメージを与えると反射してくるが、画面の端に行けばいいので避けるのはさほど難しくないだろう。
第2フェイズの電撃ビームは一定間隔で画面中心を狙って放たれるため、攻撃が止んだ隙に中心部の黄色いパーツを狙えばよい。一応、攻撃中も隙間から狙い撃てる。破壊しても即このフェイズが終わるわけではなく、もう一度電撃ビームを放ってくる。
問題は第3フェイズ。リングビームは自機を狙って放たれるので、今までと違って画面端に行っても退避することが出来ない。しかし、これはメテオ・クラッシャーの左右両端のドリルから放たれるため、むしろ接近すれば当たらないのである。発射と同時にブーストで近づいて、上下に並んだ2つの黄色いパーツを破壊しよう。
作戦完了条件は、7つ有るワープリングを全てくぐること。
スリッピーとペッピーが
「Aを押し続けるとチャージ弾が撃てるよ」
「さらに敵にロックオンすれば追尾するぞ!」
というコーネリアでしてほしかったようなアドバイスをするあたりで見える、中間ポイントにも似た青いリングがそれ。
くぐっていくと機体が回転すると共にドンドン加速していくので、終盤はブレーキをかけたりリングの場所を覚えたりして、最後のリングをくぐりぬけたい。決してあきらめるな自分の感覚を信じろ!
N64版には主観モードという、画面にキャノピーの線が入り通信コンソールが映りこむアーウィンを操縦するフォックスの視点に切り替えることができたのだが、
公式ガイドブックには
主観モードでワープリングを全てくぐったらご一報ください。(私の知るかぎり誰もいません)
という、メテオのコースデザインを行ったスタッフのコメントが載せられていた。
3DS版にはこの主観モードはないので、ニンテンドウ64実機かVC版でしか挑戦できない。
こらそこ、TASさんに頼るな!
ちなみに、宙返りする時は流石に通常視点になる。
余談ながら、このスタッフはベノム1のコースもデザインしている。「一番難しいのはエクストラベノム1です。手応えバツグンなので頑張ってクリアしてみてください」と語る彼からの更なる挑戦状、ということだろうか?
勲章獲得ボーダーは200。
HIT数はワープゾーンの方が稼げるが、ワープリング周辺は密集した敵が多く、その地帯を過ぎるとスタート地点同様に大量の隕石が現れるので、勲章を獲得するだけなら、ワープをしなくても可能。
しかし、ワープリングをくぐって加速していくと後半の敵は消滅してしまうため、ワープできなくても他の敵で……という考えは「勲章獲得」を目的とした場合、最初からキッパリと切り捨てた方が良いだろう。
2箇所の岩でできたトンネルの直前には、小さな岩のテーブルが有る(一箇所目はピョンピョンとロボットが跳ねてる場所)が、チャージ弾を当てまくると何故かHIT数が加算される。
ただの岩を壊すどころか、壊せてなくても報酬を要求されるペパー将軍の胸中やいかに……?
スコアラーへの道は確実にワープゾーンに突入できるようになるところから始まるが、
それに加えてワープリングをくぐりながら周辺の敵を倒すことも求められる……。
ストーリー
ペパー将軍「さすがはスターフォックス!その先の隕石群にも敵がひそんでいる。気をつけてくれ!」
フォックス「まかせて下さい」
作戦No.2
~小惑星帯メテオ~
アステロイドをこえて
隕石を破壊し進行するグレートフォックス。
スリッピー「面白くなって来た ワクワクすんな!!」
ペッピー「コラ!スリッピー 調子にのるな!」
スリッピーをたしなめるペッピー。
フォックス「全機、隕石群に突入するぞ!」
惑星コーネリアを飛び立ったスターフォックスの前に、現在は惑星フィチナとの間に位置するメテオの隕石群が現れた。
ペッピー「大事な機体に傷をつけるなよ!」
飛来する隕石をレーザーで破壊しながら進むフォックス。ぶつかればアーウィンもひとたまりもない。
ペッピー「やけに、静かだ……」
メテオに突入してから、未だに敵の姿が見当たらないことを怪しむペッピー。
ペッピー「気をつけろワナだ!」
岩陰から突如飛び出す敵集団。
ペッピー「ボムをうまく使え!」
スマートボムで敵を一掃したフォックスたちの前にひしめき合う巨大な隕石があらわれた。
スリッピー「前方から、大きいのが来るよ。ワアッ!抜けられるか?」
今度の隕石はぶつかり合っても砕ける様子を見せず、レーザーで破壊できそうもない。
ペッピー「ブレーキでやりすごせ、ブーストで切り抜けろ!」
ペッピーの判断で、辛くも押しつぶされることなく巨大隕石を抜けたフォックス。
(▷)〉〉
ナウス「位置ヲ確認シマシタ 補給パーツヲ送リマス」
グレートフォックスのナウスから送られた物資を回収するフォックス。
ファルコ「フォックス 危ない!」
直後、後方より急襲する敵をファルコの言葉を受け、宙返りで逆に背後を取って返り討ちにし、しばし訪れた静寂。
ペッピー「油断した、後ろにつかれた!」
それを破るようにペッピーからの救難メッセージが入る。
ペッピー「すまん。フォックス」
ファルコ「さっきの借りは返しておくぜ!」
コーネリアでの雪辱を晴らすが如く、ファルコは敵を撃墜していく。
スリッピー「へへ~んココまでおいで~!」
敵を引き連れながらフォックスの前にスリッピーが現れた。レーザーを弾く特殊な装甲を持つ敵機だが、スリッピーを追跡するその動きで、唯一レーザーが有効となる弱点の部位が目の前にさらされている。スリッピーの意図を読み取り、敵を撃つフォックス。
スリッピー「ざまあみろ!」
(敵を仕留め損なうとスリッピー「わああああ」)
惑星フィチナに近づくにつれ、激しさを増す敵の攻撃。
ペッピー「決してあきらめるな、自分の感覚を信じろ」
メテオ内部を突き抜け外縁部にさしかかり、再びひしめき合う隕石群とその陰に紛れた敵。岩に偽装されたレーザー砲までもが攻撃してくる。
ペッピー「ひるまずに撃て!フォックス」
ようやく隕石群を突破し、フィチナを目の前にしたスターフォックスを呼び止める声がした。
ボス「ここから先へは通しませんぞ」
小惑星破壊艇 メテオ・クラッシャーが行く手を阻むように現れた。
ボス「お手並み拝見といきますか?」
ペッピー「あのタテはレーザーを吸収している!」
ペッピーの言葉通り、盾はそれまで受けたレーザーのエネルギーを蓄積し、ビームとして反射してきた。
ボス「ほう、やるもんですな」
ボス「アナタ方をみくびっていたようですな?」
慇懃な言葉で、盾の維持ができなくなっても何事でもないかのように振る舞うメテオ・クラッシャー。
ボス「では、これならどうです!!」
続いて電撃ビームによる反撃に移るも、これもフォックスに下される。
ボス「どうやら私のかなう相手ではなさそうですな」
ボス「私の負けです……素直に認めましょう」
降伏の言葉とともに機体を反転させるメテオ・クラッシャー。
ファルコ「サルの言うことを信用するのか!!」
ボス「ハッハハお見通しか」
(ファルコ離脱時は「この攻撃がダメならな!」)
慇懃な態度を捨て、最後の攻撃に移る。
しかし……
ボス「貴様ごときにこの私が……」
フォックス「悪いな 先を急いでいるんだ!」
爆発を遂げるメテオ・クラッシャー。
小惑星帯を抜け、スターフォックスは惑星フィチナへと向かった。
余談
- ペッピー「ブレーキでやりすごせ! Cボタン下」にたいしてブーストはお約束だが、実は画面上部に行けばブレーキするまでもなくやり過ごせる。
- スリッピーとペッピーは敵に追われる場面があるが、2人が離脱しているとその代わりに2人を追尾するよりも多くの敵が現れる。しかし、それまでに2人を離脱させる手段はオールレンジモードになるグランガ戦でのフレンドリーファイアくらいしかなく、コーネリアで稼げるのはアタック・キャリアルートなので、スコアアタックには向かない。
- ファルコが離脱していないとシールドリングが入った岩を破壊してくれるが、実は自力で破壊すればこの岩もHIT数に加算される。
- ワープゾーンの「GO!」と並んだ岩は「!」の一番下の「・」を破壊すると、他の岩も全て破壊できる。が、どの岩を壊そうとHIT数には加算されない。
- かのクソゲー『デスクリムゾン』の迷言「上から来るぞ!気をつけろ!」を「スターフォックスでも聞いたような?」と思う方もいるようだが、それはここメテオでの「気をつけろ!ワナだ」とセクターYでの「奇襲だ!上から来るぞ!」という、ペッピーの2つのセリフが混ざったためではないかと考えられる。