プロフィール
概要
晩成高校の3年生で部長。団体戦では先鋒を務める。
右は「おさげ」、左は「縦ロール」という、変わったヘアスタイルをしている。
作中では描かれた対局の様子がほとんど無いので咲-Saki-のキャラに多い「何かの能力者」であるかどうかは現在のところ不明。
全国大会の有力候補として、個人としても強い実力者として登場したものの、対局の様子もほとんど描かれることなくあっという間に、しかも予選一回戦で負けたというその姿にコアな人気を誇る。ファンからの愛称は「小走先輩」あるいは「ニワカさん」など。
阿知賀編での活躍
漫画版の第3局、アニメ版の第2話で登場。部活帰りの高鴨穏乃と新子憧は、吉野駅前のコンビニエンスストアから出てきた際に、憧の阿太峯中学時代のクラブメイト岡橋初瀬とばったり再会する。この直前、店内でパンを商品棚から物色していた穏乃の指のマメを見ていた小走やえは、「ありゃ相当打ってる」と感嘆したが、その直後に「ニワカは相手にならんよ」と一笑に付した。
しかし、県大会団体戦一回戦での阿知賀女子学院と対戦。先鋒を務める彼女は松実玄と卓を囲むことになり、「阿知賀のドラゴンロード」の洗礼を受け、あえなく散って行った。その登場シーンから敗北までの彼女は、まさにかませ犬の役割を背負わされた、哀れな女子高生になってしまったのであった。
確かに拝見いたしました。王者の『討ち死に』を!
本編の「咲-Saki-」でいえば、上柿恵のポジションが近いと思われるが、「県予選常勝校」のメンバーという点を含めると、池田華菜寄りにも取れる。
数々の名台詞と素晴らしいヤラれっぷりから、ネタキャラ扱いされている小走先輩だが、一応、本人の名誉の為に言っておくと、県予選一回戦、さらに憧以外は公式戦データすらないという完全に初見の状態であり、玄の能力を一切知らない状態であった。これは作中における阿知賀以外の選手の中では唯一の存在であり、玄の能力を知った上で対局している他の選手とは比較の仕方が変わってきてしまう。
まず東一局からいきなりドラ爆に晒されたわけだが、まだこのときは「運良くドラが集まった」と言ってしまっても不思議でもない状態である。流石に2、3回同じようにドラ爆に晒されれば警戒するだろうが、それをされてからでは正直遅いと言える程の初見殺し能力者との対局であったのだ。
「相手はドラ爆により、上がれば倍満から三倍満クラスの超火力」「こちらはドラが来ないのでドラである牌を絡めた役作りができない(しかも大会ルールで赤ドラまである)」「ドラが乗らないから役が高くなりづらい」「カンをした場合、ただでさえ高い玄の火力をさらに増してしまうことになるのでカンをしづらい」さらに「玄の能力について一切の情報が無いので対局中に探るしかない」という制限を抱えたこの初見の対局を、半荘という短い時間でプラス15,400点まで持っていって終えた辺りは、さすがは名門校のエース(先鋒)だと言わざるを得ない。
もし一回戦で阿知賀と当たらなければ、玄含めた他の阿知賀選手の対策ができた筈なので結果は違っていたかもしれない。
ちなみに、県大会個人戦において優勝を遂げ、全国大会への切符を掴んでいる。
県大会団体戦優勝校である阿知賀のメンバーは個人戦に出場していないようではあるが、それでも少なくとも県でトップクラスの実力者であることは明示されたことになった。
また、全国大会直前に自分達を倒した阿知賀のメンバーを応援しているようで「全国で無様なマネしたら承知しないかんな!!」と叱咤したり、部長同士ということで鷺森灼に壮行試合を申し込みをしたり、そして準決勝での阿知賀メンバー達の対局をテレビで見守っていた。
全国編での活躍
団体戦では県大会の時点で敗北しているので基本的に出番無し。
また、個人戦での様子もいまだ描かれていないので、能力者なのかどうかを含めて実力の程はまだ不明である。
過去編での活躍
園城寺怜を主人公にした幼少期を描いたスピンオフ作品「怜-Toki-」にて小学生の麻雀の全国大会に出場した江口セーラが力不足を痛感した程の対局の相手として、回想シーンとして対局の様子も台詞も無い状態ではあるが登場している。
明言されていないので推測にはなるが恐らくは奈良代表として、九州代表である白水哩と広島代表の佐々野いちご、そして回想を語るセーラ自身と共に四人で卓を囲んだようだ。
余談ではあるが、白水哩は咲本編の時代にて「北部九州最強の高校で3年間エースを務めている本物のエース」「(日本で一番強い高校とも言われる白糸台所属の亦野誠子もいる卓にて)一人だけ格上」と称される程の超実力者である。
対する佐々野いちごは咲本編の時代全国区の実力者であり、チームでの総合的な実力ではない真の実力者のみが集う個人戦にも出場予定ではあるという選手である筈ながらも、愛宕洋榎への役満放銃をきっかけにか、「広島の鹿老渡高校の佐々野みたいに(アイドル的に騒がれるチームって負けがち)」「(この佐々野って人が強いんですか?という問いに対して)強いのは次のページの宮永照」と言われるなど随所でいじられキャラを定着させつつある。PSVITA版でもたった一局しか対局の様子が描かれなかったキャラとしては大躍進とも言える参戦ではあるが、まさかの「能力:なし」がネタにされた。
まさに全国区の実力者でありながらもネタキャラ、いじられキャラを定着させつつある小走やえにとって、同じ卓を囲むにはあまりにも出来過ぎな組み合わせであった。
しかしながらセーラは全国大会でのその様子を「すごかった!九州のやつも広島のやつもみんなおもしろかった」と語っており、おそらく奈良代表であったのだろう小走先輩のことだけは何故か一人だけ語られていない。
しかもその直後のページにておそらくはその卓の結果だろうことを「己の力不足を思い知った」と言っているので哩といちごの二名には負けたのだろうと思われるものの「勝ったときも負けたときも興奮で寝れへんかった」とも語っているために全国大会にてセーラの勝利した対局もあると思われる(つまり上記の対局は少なくとも二回戦以降である)。
それ故に実は本当にこの4人で卓を囲んだのかを含めて余計に小走先輩とセーラの対局の結果は不明となってしまっている(邪推するならば一回戦等で自分が勝った相手の中で印象に残っているから思い出しただけ、という可能性も無くは無い。四麻で対戦した相手を3人思い出しているのだから普通に考えれば一緒に対局したという事であろうが)。
いずれにせよ、全国大会に出場していたということは紛れも無い事実ではあろうが。
ゲーム版での活躍
阿知賀編と全国編にて登場。双方共に隠しキャラ枠であり、高校単位ではなく個人枠として登場している。服装としては「晩成高校の制服」と「水着」の二種類が存在。
能力:王者の打ち筋を魅せつける(先制リーチをすると他家の有効牌引き率アップ)
一見デメリットの塊みたいな能力であるが、相手にとって有効牌を引きやすくなるということは降りること(麻雀にて勝ち目が無いと判断した局で役を作ることを放棄して相手に上がられない安全な牌のみを選んで捨てること)を選択させづらくすることができるので、相手に上がられなければという限定付きではあるが相手が降りずに攻めることによって間接的にこちらが上がりやすくなるという能力である。