概要
漫画「鬼滅の刃」に登場する嘴平伊之助がいつも被っている猪頭の皮。
これは赤子だった伊之助を拾って育ててくれた母猪の皮。つまり育ての親の形見。
形状
色褪せた灰色の毛皮で覆われた被り物。鼻先と耳先は濁色の桃色。口の部位には、対になっている小さな牙が付いている。
目元はギョロっとした水色の渦目が飛び出た感じで、焦点は合ってない風に付いている。
時折に鼻の部分から勢いよく伊吹が出たり、口の部位から吐血する様子から、呼吸する場所は見た目通りに鼻先と口先にある模様。
着脱は容易に出来る仕組みで、被り具合で食事(あと盗み食いとか)などは頭の上に載せている様子も散見される。
用途
伊之助は自身の可憐な顔立ちを気に入っていないのもあってか(彼の理想は「獣(けだもの)」みたいに荒々しい風貌)、殆ど常に(眠る時ですら)この猪頭の皮を被り「顔隠し」をする事で「自称:山の主」という意識や気分を高めている模様。
当然というか、猪頭の皮を被った姿を初めて見た者は一般人や鬼殺隊関係なく、猪頭の化け物と誤解する。
育ての親の形見という事もあって、伊之助は肌身離さず被り歩いている。戦闘では意外にも、視線を合わせて催眠術にかける相手に対し、猪頭の被り物が障害となって伊之助自身の視線が合わせづらくなる効果を発揮した。
因みに、戦闘の要である全集中の呼吸は猪頭の被り物を着けた状態でも行っている。常人が着けたまま行えば、普段の呼吸ですら苦しいらしいが、伊之助は全然苦しくないらしい。
作者曰く「でも多分(猪頭の被り物を)取ったほうが呼吸が楽です」との事。当たり前ですね
また漫画的表現から、伊之助の感情に合わせて伸び縮みしたり、青筋(怒りマーク)が出たり、ポロポロと目から汗が出たりと彼の意思表示を多彩に代弁してくれる代物でもある。
その他
確認出来る限りでは、伊之助が(四足でも)歩き始めた感じの幼子から被っていた。
戦闘の度に、土汚れや自分の血で汚れたりするが、再登場する時には綺麗になっている。きっと育ての親の形見でもあるため、汚れを洗い落として大事にしているのだろう。
え?面倒見のいいアオイが洗ってくれてるのかも?
なにそれ「ほわほわ」する。
魘夢との戦いで確認された無意識領域では、この被り物が本物の猪の頭になり、さながらミノタウロスのような風貌と化した伊之助が精神の核を守護する化身として登場。
核を破壊しようと侵入してきた者を喰い殺さんばかりの勢いで追い回した。