CV:山村響
概要
十二鬼月・下弦の壱である魘夢が従える配下の人間の1人。名前は不明。
長い髪をハーフアップにし、リボンでまとめた糸目の女性。「袴の女性」とも呼ばれている。
魘夢に命じられ、無限列車に乗り込んだ鬼殺隊士達の「精神の核」を破壊する為、隊士の1人・嘴平伊之助の無意識領域(夢の世界と隣接する無意識の世界)に侵入する。
しかし、糸目の少女が侵入した世界の主たる伊之助は野生児の生い立ちを持ち、彼の無意識領域は獣道の如く通常の人が立ち入るには困難な世界が広がっていた。洞窟探検の真っ最中だった夢の世界が更に続いているような空間で、入り組んだ地形が縦横無尽にあり、道中には這って進まなければならない程狭い横穴もあった。
彼女は何とかして無意識領域にある「精神の核」を探して破壊しなければならないため、とんでもない環境に四苦八苦しながら進む。
活躍
常人よりも自我が強い者の無意識領域には、精神の核を守護する化身が潜んでいる場合がある。
伊之助の場合は『猪の被り物が本物の頭と化した伊之助』という風貌をした獣人が潜んでおり、糸目の少女を喰おうとする勢いで迫ってきた。彼女は「精神の核」を探すどころではなくなり、悲鳴を上げながらこのとんでもない障害から逃げ出す羽目になるのだった。
結末
その後禰豆子の炎により、伊之助の意識と自身を繋ぐ縄が焼かれ「精神の核」の破壊は失敗に終わった。目を覚ました後は、夢から覚めていた炭治郎に襲い掛かる三つ編みの少女へ加勢しようとするが、あっけなく炭治郎の手刀で気絶させられた。
魘夢討伐後は、列車が脱線した衝撃で負傷したらしく、短髪の青年によって肩を貸されて助け出されていた。
余談
魘夢の配下となった理由は不明であるが、魘夢が見せる幸せな夢に縋っていた事から結核の青年や車掌と同様に不幸な人生を送っていたと思われる。ちなみに、伊之助に縄を結ぶ際、三つ編みの少女にやり方を確認していた事から、彼女は他人の精神に入るのは作中が初めてだった模様である。
糸目の少女が登場するのは無限列車編の前半。彼女が映る場面は少ないが、物語後半にある深刻(シリアス)な展開に対して、糸目の少女が伊之助に追われる一幕は、物語前半に盛り込まれたコミカル回の一つになっている。