爆血
ばっけつ
漫画「鬼滅の刃」で、鬼になってしまった少女・竈門禰豆子が発現させた血鬼術。
自らの血を爆熱させる事により、血が付着した対象を焼却あるいは爆裂させる術。
その火力は、鬼舞辻無惨の直属である十二鬼月の鋼糸すら滅却せしめた。
だが威力以上に、この術の最大の特徴となるのは、人喰い鬼の細胞のみを焼却する効果である。
人間や衣類はこの炎に触れても燃えず、むしろこの火で人を包めば鬼が生み出した毒を人の体内から焼却・浄化させる解毒効果や、鬼の発動した血鬼術を弱める効果さえある。
- この前者の効果を発揮したのは遊郭編で、竈門炭治郎、嘴平伊之助、宇髄天元が妓夫太郎の毒にやられて死にかけていた所を助けている。天元の場合、瀕死の夫が言い残す言葉さえ言いそびれてる程半狂乱で泣き喚いたり喧嘩になったりと騒々しい夫人達の目の前でやった為、“生きたまま火葬”と勘違いした彼女達を余計にパニックに陥れた。
また、鬼をこの血鬼術の火で焼くと、焼いた部分は再生能力が鈍り中々治らなくなる効果もあり、特に再生能力が高く身体欠損すら秒で治る上弦の鬼に対しても、この火で焼けば多少は足止めする事ができる。一般の鬼に対しては未使用なのでどの程度効果があるか不明である。
全ての人喰い鬼は、鬼舞辻無惨に血を分け与えられた者が適応して生まれる事から、禰豆子の術は親殺しの火そのものとでも言うべき、極めて特殊な――あるいは「矛盾している」とすら言える――性質を有している。
炭治郎の刀に自身の血を大量に付着させる事で、炭治郎の刀を自身の鬼殺しの術と熱を宿した爆血刀に変化させる。この際に普段は黒い刀身がその熱で赤く変化する。
これは耳飾りの剣士が使っていた赫刀を擬似的に再現したものでもあるが、あくまで擬似的なものなので半天狗の頸の再生を一時的に阻害させるだけに留まるなど、本物の赫刀には及ばないらしい。
また、当然ながら禰豆子が近くにいなければ使用できない上に、術の効力が続いている間しか赫刀状態を維持できないという欠点もある。
血を媒介とする事から、負傷していない状態では自身の爪で己の身体を傷つける事で発動させる。
なお、血鬼術の行使は通常の戦闘行動以上に“力”を消費する為に、戦闘後は術の行使頻度に比した眠り(エネルギー補給)が必要となってしまう。
禰豆子自身もこのエネルギーの消耗という弱点を本能的に理解しているようで、敵対する鬼の強さを鑑みて、可能な限り体術のみで戦おうとする傾向を見せている。
モデルとなった神話は、生命の祖神イザナミを死に至らしめた火神カグツチの火か、英雄ヘラクレスの相棒イオラオスの使用したヒュドラ殺しの松明だろうか。
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