概要
漫画『鬼滅の刃』で鬼となった竈門禰豆子へ掛けられた暗示であり、自意識(に宿り続けている頑なな意思。
本来だと鬼になれば人喰い衝動や飢餓により暴走するのだが、禰豆子はこれらの本能を抑え込む強い精神力が働いている。
本稿「人は守り助けるもの」は、原作だとナレーションで表記され、アニメでは禰豆子の自意識で発する表現となっている。
人を守る・助ける
物語冒頭で惡鬼・鬼舞辻無惨によって鬼にされた直後は、飢えた獣として兄・炭治郎を襲った禰豆子。しかし唯一生き残った肉親の呼びかけを受け鬼の欲求へ抗おうとするかのように涙を流し、炭治郎を襲う現場に現れた冨岡義勇と交戦した時には、妹を護ろうとして倒れた兄を庇う姿を見せた。
鬼として異端な光景を目の当たりにした義勇の判断で彼女の意識を絶たれ無力化され、いったんは落ち着きを取り戻した禰豆子。この時に義勇から「人を喰らわせない保険」として、竹製の口枷を噛まされている。禰豆子が目覚めると、先ほどの兄を襲う様子はなく、その副作用でか意思表現が実年齢よりも下がり、幼子のような単調の雰囲気になる。鬼になってしまった後も行動を共にする兄・炭治郎へは、彼(人間)に付き添ったり言う事を聞き分ける純情さ、この頃から鬼の人喰い衝動に抵抗する意思、炭治郎が危機に瀕していれば助ける行動をみせていた。
鬼殺隊の育手(そだて)・鱗滝左近次と出会ってからは、事前に義勇から禰豆子の行動「肉親を庇う奇蹟」を聞いていた事、老齢でも鬼を抑え込む技能・知識を有している事もあり、今後の更なる保険として彼から暗示を掛けられる。
それは―
〝人間は皆 お前の家族だ〟
〝人間を守れ 鬼は敵だ〟
〝人を傷つける鬼を許すな〟
これらを鱗滝は気休めとして禰豆子の意識に刷り込んだものであったが、効果は大きく作用し「人を護る鬼」として彼女が鬼の本能を抑えて活動する一助になっている。
この他、物語が進む毎に禰豆子の「心」や「鬼」の変化がみられ、兄・炭治郎や彼の仲間たちを守り助ける姿勢をみせていった。
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