概要
漫画「鬼滅の刃」に登場する竈門禰豆子は、物語冒頭で鬼になってしまって以降、他の鬼と著しく差異ある特徴が顕現している。
普段は穏やかな性格が顕著でありつつ、人喰いの本能を抑制しながら常に人を助け守る意思(こころ)を燈し、それでも超生物としての戦闘力も覚醒させている禰豆子。
そして遂には…。
留意
閲覧媒体の都合で、禰豆子の「禰」が正しく表示されない場合がある。正しい表記は、左側に位置する部首(しめすへん)が【示】ではなく【礻】であり、公式の字面や字幕、本稿を閲覧する対応機種では【礻】の字形で表示される。
鬼の戦闘力を覚醒
超生物〝鬼〟になってしまった竈門禰豆子も、人の領域を超えた力があり、これは人を助け守るために使う。
始め単純に筋力や再生が上回っていた相手へ対抗するように、禰豆子も筋力や再生の性能を向上させ、
命の危機へ瀕した瀬戸際に、亡き最愛の母から言葉をうけ血鬼術『爆血(ばっけつ)』が発現し、
怨敵・鬼舞辻無惨に近い強敵を前に、重度の鬼化に迫る危険領域の力へ進行し、これを制御するに至った。
上記の経緯から、ファンアート・二次創作の中で特に鬼の力を発揮している作品へ本稿「覚醒禰豆子」を活用(タギング)できるだろう。
なお作中では、ここまでの覚醒を経ても竈門禰豆子としての自我は戻らず、依然として本能的で幼子のような精神状態が続いている…。
ヒノカミ血風譚
対戦アクションゲーム『ヒノカミ血風譚』では、有償DLC第2弾として「竈門禰豆子(鬼化進行時)」の名義で、鬼の戦闘力を覚醒させた禰豆子(覚醒禰豆子)が登場。
通常時およびキメツ学園の禰豆子が他キャラと共闘する「人間」のシステムであったのに対して、鬼化進行時の禰豆子は単独で闘う「鬼」のシステムになっている。
関連タグ
人は守り助けるもの 覚醒禰豆子
ある女医師の推測
浅草で邂逅した異端の鬼、女医師の珠世と従者の愈史郎と情報交換をしている禰豆子の兄・炭治郎。互いの共通目標〝鬼の始祖・鬼舞辻無惨を打倒〟〝鬼を人に戻す方法の追求〟を達成するため、手掛かりとなる鬼舞辻に近い鬼や禰豆子の血を、所属する部隊には秘密裏で採取・提供していた竈門炭治郎。
珠世と愈史郎の使い猫・茶々丸を介し研究素材が届けられる事で、徐々に鬼へ作用する薬品の研究が進んでいた。ついには研究成果の一つとして、被害者の鬼を正常化させる事に成功する珠世。これは鬼の生命力を覚醒させていく禰豆子の血による効果が大きかった。女医師の観測によれば、短期間で禰豆子の血は何度も何度も成分が変化しており、これは驚くべき変異だという。
これだけ体内で多大な変化が及んでいる事実から、珠世にある憶測が浮かぶ。
それは前々から気にしている事にも関わる特徴、鬼になってから竈門禰豆子が自我を取り戻さず幼子のような精神状態でいる点。
この傾向も鑑みて禰豆子の内面では、自我を取り戻すよりも重要で、優先すべき〝何か〟へ注力しているのではないかと考察する女医師。
幾星霜を医師(ひと)として生きてきた鬼の経験則から、手記に考えを認(したた)める珠世。
炭治郎さん
これは完全に私の憶測ですが
禰豆子さんは近いうちに太陽を克服すると思います
" お お おはよう "
究極覚醒
太陽の克服
刀鍛冶の里編終盤。竈門炭治郎が難敵・半天狗を退治した代償で太陽に焼かれ消滅したと思われた竈門禰豆子。だが炭治郎の前には、日の下で立つ最愛の妹がいた。それは「偶然」か「奇跡」か。千年間現れる事のなかった太陽を克服した唯一の鬼となった禰豆子。
さらに、たどたどしくではあるが言葉を話せるようにもなり精神的な成長もみせていた(そのため以後は、口枷を外されている)。
兄・炭治郎にとっては、唯一生き残った家族である最愛の妹が生きていた事実に、いまだ鬼のままであるが心の底から嬉しく思った。
だが禰豆子の奇跡的な覚醒を機に、敵勢力(鬼舞辻無惨)は彼女を狙う大きな戦いを仕掛けると予期され、そのための警戒や備えを経て、両陣営の総力戦が勃発するきっかけにもなった…。