「暖かい…ずっとここに居たい…」
CV:江口拓也
概要
十二鬼月・下弦の壱である魘夢が従える配下の人間の1人。名前不明。
結核を患っているらしく、やせ細り顔色の悪い青年。そのため、死の恐怖から逃避する為に眠り鬼・魘夢の幸せな夢に縋っていた。
活躍
魘夢の敵である鬼殺隊の「精神の核」を破壊する為、鬼殺隊士の1人・竈門炭治郎の無意識領域に侵入する。
夢を見せて貰う事を報酬に鬼殺隊の「精神の核」の破壊する手駒として動き、炭治郎の無意識領域に侵入するが、その心の風景のあまりの美しさに感動して、炭治郎の優しさの化身に触れた事でただ泣くことしかできず、戦意を喪失してしまう。
また、炭治郎が目を覚まし現実に引き戻される際、炭治郎の優しさの化身である光の小人の手を掴んで離さなかった為、炭治郎の心の一部である光の化身はそのまま青年の心に宿り、青年の心を明るく暖かく照らした。
結末
不治の病の苦しみから逃れる為ならば、一時は人を傷付けてさえ良いと思う程に追い込まれていたが、炭治郎の心の中に入りその優しさと暖かさに触れた彼は、目が覚めた頃には元の心優しい青年に戻り、魘夢の討伐に向かう炭治郎を「気を付けて」と優しく笑って見送った。
そして魘夢の討伐によって汽車が脱線した後は、脱線の衝撃で負傷してさらに右目が潰れたと思しき三つ編みの少女に寄り添って、これまた傷だらけの身で手を貸して助けていた。
余談(アニメ版も含む)
ちなみに炭治郎と縄で繋がる際に、夢に入る手順を一つ一つ確認しながらしていた事から、彼は他人の夢に入るのは作中が初めてだった模様である。
劇場版無限列車編では小人を連れて行く場面は丸ごとカットされたが、後のTV版では覚醒した炭治郎の無意識領域から落下した際に、小人から彼に手を伸ばすシーンが新たに追加されている。
備考
今でこそ抗生物質の普及を始めとした医学の進歩で完治する病となっている結核だが、代表的な治療薬であるストレプトマイシンが発見されたのは1944年(昭和19年)の事である。
その為に、大正時代どころか戦後間もない頃まではろくな治療法もない「死の病」の代表格であり、患ってしまったら大人しく静養し、自然治癒に向かう僅かな確率に縋るしかない病気であり、感染を怖れる差別もあった。
この事は、作中では深く触れられていないものの、当時「不治の病」扱いだったこれに罹患してしまった彼の絶望を考えれば、鬼の甘言に乗ってしまった精神状態も無理からぬ事であろう。
その後彼がどうなったのかは不明だが、自然治癒して生きながらえたと信じたいところだ……。
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キメツ学園!
この世界の舞台は現代なので医学が発達しており、彼自信も健康体。