CV:松風雅也
本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレ情報を含みます。 |
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「そのために、僕はここまで来たんです!」
概要
本作の現代パート(2026年)に登場する雑誌記者。次号で廃刊となる雑誌の最後を飾るため、『都市伝説、妖怪少年・ゲゲゲの鬼太郎、その出生の秘密』をテーマに記事を書こうと、鬼太郎の行く先々に着いて回っていた。
そのしつこさはねこ娘をうんざりさせ、鬼太郎からは危険だからと引き返すよう、素気のない態度で警告を受ける。
しかし取材を諦めきれない山田は、警告を無視して「哭倉トンネル」へ足を踏み入れる。
トンネルを抜けた先にあったのは、燃えつくされ廃墟となった村。その奇怪な様子をカメラに収めるうち、山田はいつしか忘れられた禁域へと足を踏み入れ、そこで狂骨に襲われてしまう。
余談
- 担当声優の松風雅也は、6期鬼太郎では第70話『霊障 足跡の怪』に”山田”役でゲスト出演している。ただし、この山田はデザインも性格も、ゲ謎の山田記者とは大いに異なる人物である。
- 眼鏡と出っ歯が特徴的な「山田」というキャラクターは、一種のスターシステムによる名脇役で、水木しげる作品のあちこちに様々な役で登場する。ゲゲゲの鬼太郎シリーズでも各期の作品に度々出演しているため、どんな役を演じているのか比べてみるのも面白いだろう。詳細はリンク先へ。
関連タグ
同じ「山田」姓のキャラクターの中で、恐らくは最も有名な人物。
※以下、映画終盤のネタバレのため、スクロールの際は注意
「…この村で、何があったんですか?」
本編終盤、鬼太郎と目玉おやじは狂骨と成り果てた哭倉村の元村民、その最後の一体の魂を救う。
自分を襲った狂骨が魂の姿を取り戻し、迎えの手を取って昇天していく、そのただならぬ光景を見た山田は、鬼太郎に呼びかける。
「鬼太郎君、なぜ君は人間を助けてくれるんだ。その理由がこの村での出来事だというのなら、教えて下さい!僕が書き残し、必ず語り伝えます!」
そこには会社や自分のためではなく「1人の記者として真実を明らかにし、多くの人に伝え残したい」という真摯な想いがあった。
「忘れないで」という最後の犠牲者の望みと山田の決意をそれぞれ汲んだ目玉おやじは、自分と相棒との出会い、そして哭倉村で起こった全てを語り始めるのだった。
余談
- 物語序盤では嫌らしい人物に見える山田だが、山奥の道なき道を歩ける足腰と装備、カメラはNikon(作中ではNikan)の1眼レフ、恐怖に震えながらも写真は撮り続けるなど、その記者根性は最初から本物であった。