概要
小野田坂道の同級生。自転車競技部へ入部したが、1年生レース後に早々に退部し、テニス部へ入部した。
2年目のインターハイ終了後、小野田が主将に就任したタイミングで自転車競技部に再入部し、そのあまりの変貌とクズっぷりで自転車競技部に様々な問題を引き起こす。
1年生時の外見は黒髪短髪のモブっぽい少年だったが、2年生時は金髪をツンツンに逆立てたいかにもダーティな雰囲気の不良へと変貌。
再入部するなり後輩相手に横暴な振る舞いをして部の輪を乱し、杉元に勝負を持ち掛け反則行為を繰り返して勝利しレギュラージャージを奪うなど、小野田率いる新生自転車競技部を散々にかき乱す。
そのクズっぷりは「不快過ぎて読むの止めた」「川田編って誰得だよ」と否定的な意見が多い一方、「クズ過ぎて笑う」「読み応えがあった」と、ストーリーとしては評価する声もあり、とにかく話題となったことだけは確か。
小野田とのハンデ戦は殺人未遂?
小野田に12リットルの水の入ったリュックサックを背負わせたハンデ戦。
「ハンデ戦て強い側が用意するもんちゃうんか?」と鳴子もツッコんでいたが、川田にそんな常識は通用しません。
川田はその危険を明らかに理解した上で罠を仕掛けており、読者からも「これは未必の故意による計画殺人」「流石に殺人は洒落にならん」と大批判。
しかし、そんな圧倒的なハンデを課したにもかかわらず小野田に惨敗。
追い抜かれる際に回想が流れ、スターに憧れていた過去や、初心者の小野田が優勝出来る程度のインターハイなら自分もスターになれると思っていた事が判明する。
ハンデ戦の惨敗を今泉にダメ出しされ、小野田にもバカにされると思っていた川田だったが、小野田の第一声が川田のリュックサックを破いてしまった事への謝罪であったため拍子抜ける。その様子を見ていた今泉から「小野田は勝ち負けの範疇の外側を走っている」と言われ、小野田の強さを理解した。
その後
ハンデ戦後、小野田にサイクリングと噓をついて勝負したことを謝罪し、杉元にも洗ったジャージを返却し謝罪した。しかし昨日のハンデ戦を聞きつけた鏑木には散々文句を言われていた。
そして自分自身も、小野田の「意外性」「範疇の外側」を見極めるため、自転車競技部に残ることを決意。
新シリーズに突入して新1年生が加入したため、今後活躍出来るかは不明だが、手嶋たちが卒業した時点では、今泉から「実力と部歴が1年生レベルだから」という理由で1年生と同じ練習メニューをしている模様。
翌年の1年生レースでは照文がインターハイメンバーの椅子を懸けて参加したことを聞いて自身もと意気込んだが、今泉に散々窘められて部室に残った。
(以上のことから鳴子に「スカシは川田に厳しいな」と言われているが、本人に自覚はない。)
合宿では定時と相棒(バディ)を組み(以前目の前で「お前の兄貴は弱かった」と悪態をついたが、定時の反応を見る限り険悪な仲にはなっていない模様)、最終日の照文と段竹のインターハイメンバーを懸けた勝負を見届ける。
最後はかつて自身が負かして見下した照文の応援に回り、決着後は照文の負けを共に悔しがり、「なんとかならねえのか」と小野田に食い下がるほどに肩入れした。
インターハイ福岡大会にも同行し、寒咲兄妹や定時、1年生らと共にサポートに回る。
また、照文が選抜チームとして走ることが決まった時は喜んでいた。