概要
川赤児とも表記される秋田県や九州の各地に出没したとされる鳥山石燕著の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記載される妖怪。また、人前に決して姿を現さない音の怪異の妖怪でもある。
その名の通り川などの水辺で赤ん坊の泣き声を出して人を騙すとされており、可哀想に思った人が泣き声のする方へと行くと別の方向から鳴き声を上げる。このような事を繰り返して散々相手を翻弄した挙句の果てに、最終的にその人が足をすくわれて水の中に堕ちた所を見て面白がるとされている。
一説によればその正体は川で溺死した赤子の亡霊ではないかと言われているという。