概要
中国の伝承に伝わる大蛇の一種。黒蛇(こくだ)、黒蟒(こくぼう)とも表記される。中国語ではパーショー(Bashe)と呼ぶ。
古代中国の地理書『山海経』によると、巨大な象を飲み込むほどの巨大さを持ち、それを3年かけて消化し、消化し終えた後に出てくる骨は「心腹之疾(しんぷくのしつ)」の薬(但し効果は不明)となるとされているほか、薬学著作の『本草綱目』には蚋子は巴蛇の鱗の中に巣をつくるとされている。
また同じ様な存在は中国の各地に存在するといわれており、大人国には青い大蛇が住んでおり、大きな鹿を食べていたという話や金州城(金州区)の城隍廟にあったといわれている槐の木には大蛇が棲んでおり、もしこれを目撃すると病気になってしまうといわれ、小さな廟が備えられ「蟒大帥」「蟒老将軍」「黒蟒将軍」という神牌が供えられていたといわれている。