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概要

『式日』は、2000年に公開された日本映画。監督は庵野秀明。タイトルの由来は「儀式を執り行う日」を意味する「式日」から。

不幸な家庭と過去の体験に絶望し、現実世界を隔離して生活を送る少女の孤独で病的な精神世界の変遷を、非常に芸術的な映像で描き出した作品である。

主演は藤谷文子。映画監督として有名な岩井俊二が「カントク」役で出演している。

ロケは庵野監督の故郷・山口県宇部市で行われた。


製作

スタジオジブリ の第2レーベルとして設立されたスタジオカジノの第1回作品である。そのためか、ジブリコレクションのひとつとしてビデオ・DVD化されている。DVD-Videoに関しては、後に英語字幕がつけられ、アメリカ合衆国でもリリースされる。


当初は樋口真嗣と組み、徳間康快製作のスタジオジブリ発の実写特撮映画の企画だった。


企画が現在の形で本格的に動いた際には「絶対に元が取れませんけど、大丈夫ですか?」と庵野が躊躇したものの、徳間康快が「世界に出せる日本文化の一つとして、挑戦してほしい」「失敗しても構わない」「今回儲からなくても、次で儲かればいい。好きにやってほしい」と制作を強く勧めたため、正式に長編映画として制作された。


この説得で吹っ切れたのか、「エンターテインメント」や「大衆・万人受け」を全く目指さない製作方針が取られ、庵野も「100人中1人が、この映画を観て良かった」と思える映画作品作りに徹しており、作中でもそうした映像を批判する。


藤谷が書いた小説『逃避夢』が原作であり、この小説も藤谷自身の家族問題が下地になっているなどエッセイに近いものだった。そのため、庵野は原作に対して「頭のおかしな女の子の話で、文法を無視して書きたいことを書いた面白い作品」と評しつつも、そのまま忠実に映像化するのは無理があったため、「キャラクター、主に『彼女』の構造」「逃げ出したい程の『悲しみ』、キャラクター達がそれぞれ抱える『孤独』、過去故に抱いている『妄想』、生きることへの『意味』」等原作の根底となるものを抽出して尊重しながらも、全く別の構成に改変した。原作者の藤谷はこの改変に対して「『変えられて嫌だ』とは全然思わない。面白いものになるなら、どんどん変えてもらいたい」「雰囲気・匂い等の基本さえ変わらなければいい」と後押しし、プロットの段階から、正式稿になる段階まで、1ページ毎に打ち合わせを行っており、特に庵野はアイディアが浮かぶ度に藤谷に電話で確認を取っていたという。


登場人物


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