「あなた方は 私と陽太郎への敬意を忘れないように」
概要
ボーダー本部で保護されている、本部長の忍田真史と同じ姓を持つ16歳の少女。林藤陽太郎の姉。
大人しそうな見た目に反して上層部の面々を「林藤」「響子」「唐沢」と呼び捨てにし、敬語だが随所で尊大な印象を与える言い回しのお嬢様感のある口調で話す。本部長には「少々難しい子」と称されている。
一方で林藤支部長には「ふつうの子」とも言われており、実際に弟の陽太郎と無邪気に遊ぶなど、感情豊かで弟思いなお姉ちゃんとしての一面も見せている。
その正体は、5年前に滅んだ近界の国家「アリステラ」の王族。国の滅亡に伴い玄界に亡命してきた王女であり、「忍田」という姓や戸籍は唐沢が用意したものである。
滅亡の混乱に際して、アリステラの王族が代々管理継承するマザートリガーを密かに2人に継承させ持ち出しており、ボーダーはその亡命の援助を行った。このマザートリガーを瑠花が動かし礎として現在の本部が建造されている事から、現体制におけるボーダーの成り立ちの根幹に携わっている人物である。本人は「ボーダーがここまで大きくなったのは、殆どが私たち(自身と陽太郎と雷神丸)の存在と唐沢の尽力に由るものなのですから」と発言している。尚あくまでも神にはならずにマザートリガーを動かしているため、他国のマザートリガーよりも出力はかなり小さい。
ラタリコフの言を借りれば、「今の『ボーダー』はアリステラ王家が亡命した姿」と言うことができる。
作者のキャラ評
ジト目のプリンセス【るか】 |
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いきなり登場して大きめな態度をお示しになった姉さん。ボーダー的にスーパー重要なキャラであるにもかかわらず、作者の不手際で長らくベンチを温めていた逸材。基本的に本部住みだが時々護衛付きで買い物とかに出かけている。そのやんごとなきオーラゆえか、沢村さんが副官に就任するまでは忍田さんと微妙にぎくしゃくしていたらしい。お年頃? |
JC23巻 カバー裏より
実力派エリート迅
同作の読み切り版である『実力派エリート迅』にも同名の人物が登場。
見た目はほぼ同じで、こちらでも陽太郎の姉であることは変わらないが、立場はボーダーのいちオペレーターであり、性格も若干きつめだが本編のような不遜な態度は見られない。