概要
「怪人二十面相と少年探偵団」とは1983年10月から宝塚映像制作・関西テレビ他放送の阪急東宝ドラマの一作であり、少年探偵団(ドラマ)の中では一番知名度が低く、且つマイナーな作品である。
カンテレでは金曜夜7時に放送され、裏番組のドラえもん相手に善戦したのか、当初半年の予定が延長となり、延長分は設定と一部キャストを変更(明智・堀光昭→加納竜 二十面相・立川光貴→山本昌平)の上、「怪人二十面相と少年探偵団II」として放送された。なお、無印とIIの関連性は大都会(刑事ドラマ)シリーズや西部警察シリーズと同様、パラレルワールドの扱いとなっている。
あらすじ
無印
1983年(放送年の現代)、関西地区で「怪人二十面相」を名乗る犯罪者が出没。数々の被害を出していた。西宮大学の教授であり、アケチ有線放送局の社長を務め、私立探偵の明智小五郎は有線放送局を手伝ってくれる小林芳雄と同じく手伝ってくれる少年少女達と共に阪急少年探偵団を結成。アケチ有線放送のネットワーク等を駆使して二十面相の野望に立ち向かう。
Ⅱ
嘗て数々の犯罪を繰り広げ突如姿を消し、死んだと思われた二十面相。しかし、現代に復活した。明智スポーツセンター」を運営する名探偵・明智小五郎は、スポーツセンターの教え子達と共に少年探偵団を結成。復活した二十面相に戦いを挑む。
番組の特徴
番組の特徴としてBD7の初期と同様前後編構成のストーリー展開と、驚く程の低予算で制作された事で、少年探偵団も人数が多いが、モブキャラも多く、大人の事情(当時の子役の出演スケジュールとギャラの関係)込みで、小林少年等の一部キャラを除き、「ウルトラマンレオ」のMAC宜しく結構交替している。
そして、先述した通り、関西ローカル枠の放送だった為、フジテレビでは遅れネット金曜夕方4時の放送で、他局でもそれ程ネットが組まれ無かった事から幻の作品だったが、21世紀に入りファミリー劇場等のCSで放送され、漸く全国の視聴者に知れ渡り、日の目を見た。
また、ローカル番組で全国区の俳優の起用の難しさを示す一例ともなっている。
こぼれ話
放送中にグリコ・森永事件が起き、犯人が「かい人二十一面相」(原文通り)を名乗った為、放送継続が危ぶまれたらしかったが、無事に放送終了を迎えた。