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怪奇!二色マント魔人

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かいきにしょくまんとまじん

「怪奇!二色マント魔人」とは、東方Projectに登場する豊聡耳神子の二つ名の一つである。

概要

東方Projectに登場する豊聡耳神子の二つ名の一つ。

神子が『東方深秘録』に登場した際のものである。

『深秘録』での二つ名は主に二つの節で構成されており、「!」の記号の前後でそれぞれ『深秘録』中でのそのキャラクターに関連した様子などが示されている。神子の場合は特に作中で神子が関連を持った「赤マント青マント」(二色のマント)についてその要素が登場している。

なお原作の表記では「!」(エクスクラメーションマーク)が全角で表記されているが、pixivでは半角表記(「 ! 」)が使用されている。これはpixivでは全角英数字をタグとして使用できないことに由来するもので、pixiv独自の代用表記である。

二色のマント

神子は初登場した『東方神霊廟』の時はマントなどを着用してはいなかったが、その後『東方心綺楼』において襟が広く裾も長いマントを着用して登場した。このマントは『心綺楼』でも装飾としてばかりではなく神子と連動した攻防一体の活躍もみせており、『深秘録』でもそういったマントの応用が見られている。

神子がマントを羽織って登場した際の様子などは「豊聡耳神子」記事の「容姿」項目をはじめ「心綺楼神子」記事なども参照。

特に本作では当時隆盛していた「具現化した都市伝説の力を得る」という現象の一つである先述の「赤マント青マント」の都市伝説と神子のマントとが合わさっており、神子もまたこの都市伝説を活用した新しい弾幕ごっこのスタイルやスペルカードなども生み出している。

例えば本作では選択しているマントの色で性能が変化するオカルトアタックの「赤が欲しいか青が欲しいか」や、赤と青で弾幕展開が異なるCPU専用怪スペルカードである<怪人「ヘルメティックマント」>は象徴的である。

そして怪ラストワードの<*特別に両方選ばせてやろう!*>や<*世紀の怪人赤マント青マント*>では「赤マント青マント」にみる「自分の死に方を二者択一で選ばされる」という伝承通り、対戦相手がこれから繰り出される弾幕の内容を「赤」と「青」の二種から選ぶというものであるなど、ゲームシステムの面からも神子のマントは独自の個性を持つものとなっている。

神子の、人々の矢面に立ち、為政者として導く者であったり救世をもたらす者としてそれこそ太陽を背負って天道を往くスタイルと、本作で神子が関連を持った「怪人・赤マント青マント」の暗く不気味にして凄惨な様はまったく対照的なものであるが、その清濁両面さえも二色のマントで包み込み自らの力としてしまう神子の器用英邁にして力強い精神性が本作でも描かれている。

なお、同じく『深秘録』でマントを着用する宇佐見菫子によれば、(おそらく外の世界では)「 怪人赤マント 」は意外と好まれているとのことである。

意外と好きな女子って多いのよ

(対戦モード・菫子、対神子戦勝利セリフ、『深秘録』)

一方で赤と青のマントの選択肢の意味については、聖白蓮が根本的な疑問を呈してもいる。

赤だと血まみれ 青だと血を抜かれて……それって何の為に?

(対戦モード・白蓮、対神子戦勝利セリフ、『深秘録』)

『深秘録』の神子

神子は『深秘録』作中において先述の「都市伝説」の怪異をもたらしたオカルトボールの正体をすでに曝いていた。あとはオカルトボールを放ったのが何者であるか、またその目的が何であるのかを突き止める段階となっていた。

神子はその分析からオカルトボールをすべて手中に収め解析することを試み、世に流行っていた決闘を通したオカルトボール争奪戦に身を投じていく。同時に博麗神社周辺で独自の動きがあることも察知しており、神子は密かにこれにも合わせて活動を開始する。

神子はオカルトボールに対する警戒心ももちながらも、一方でノリも良く遊び心もたっぷりに決闘に挑み、やがてオカルトボールを集めて事の神髄へと至っていく。

神子は作品やシーンによって口調がかなり異なることがあり、本作での神子はおおむね中性的で威厳たっぷりな語りが多い。

オカルトボールをめぐっては神子の周辺でもそれぞれの動きがあり、例えばオカルトボールをめぐって決闘することとなった雲居一輪には白蓮にも語ったように自分が得たオカルトボールの情報を語っており、一方で本人の意図したことではないにせよ、独自のオカルトボールを生み出すに至った秦こころの成長には神子も驚かされている。

驚くという点ではこころとは方向性は違うものの河城にとりにもオカルトボール売買を持ちかけられるという予想外の反応から驚きを得ている。この際神子はにとりに言い値でのオカルトボール買取を提案しているので、神子は金銭には困っていない様子である。

そして白蓮とはオカルトボールや都市伝説の怪異の在り方をめぐって本作でも主張をぶつけ合っており、その相容れない様子もまた見られている。

オカルトボールをめぐる神子の物語はその後のPS4版『深秘録』(EXTRA)でも語られており、『深秘録』本編以後のオカルトボール消失後も都市伝説の怪異が消失しないことについて、以前の調査で発見していた「 月の都のオカルトボール 」の特異性を再度検証すべく、幻想郷で月と関係の深い永遠亭を訪ねている。

この際は永遠亭の無限回廊の仕組みを見抜き、さらにそれを自ら範疇の仙術で理解し、嘘か誠かその永遠の術を破ることも容易いとするなど、その聡明さは本エピソードでも卓越している。

今からこの無限の罠を打破するが よろしいか?

この際には<怪人「ブラッディマント」>や<怪人「カーシング赤青マント」>といったマントに関連した新たなスペルカードも披露している。そして怪ラストワードである「死生有命 ~自らの意思で最期を選べ」もまた先述のような自分も末期を選ばされる赤マント青マントに則ったものともなっている。

このEXTRAストーリーは『東方憑依華』へと物語が続いており、オカルトボール争奪戦が繰り広げられ、神子は同エピソード以前から確認していたオカルトボール争奪戦の「深秘異変」にとどまらないさらなる怪奇の発生に、今以上の波乱が到来する可能性を予見している。

関連イラスト

  • 神子と赤青二色のマント

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