概要
原題「GODZILLA KING OF THE MONSTERS!」日本では「怪獣王ゴジラ海外版」というタイトルで公開された。
アメリカの俳優レイモンド・バー演じるオリジナルキャラクターである新聞記者のスティーブを主人公とし、彼が日本に立ち寄り、そこでゴジラと遭遇したことを回想するものとなっている。
日本と同じくアメリカで公開されるやいなや4日で当時価格で1万7千ドルもの好成績をはじき出し、最終的に50万ドルもの興行成績を叩き出した。今日における海外でのゴジラの知名度を高めた。スティーヴン・スピルバーグもまた今作を見て衝撃を受けたという。
ただし当時の政治的背景を考慮し、「反核、反米、政治的なイメージ」はカットされた。
今作のゴジラは設定上は「身長400フィート以上≒120メートル以上」「建物30階建ての大きさ」と大幅に大きくなっている。これはアメリカでは日本より都市の高層化が進んでいたため、観客向けにゴジラの巨大さを強調する必要があったからである。
オリジナル版の初代ゴジラが海外市場に公開されるようになったのはかなり後になってから(2004年以降)のため、海外での初代ゴジラと言えば、主に本作を指すと言っていい。