演:河内桃子
概要
映画『ゴジラ』のヒロイン。山根恭平博士の一人娘。母親はおらず、家庭内で父の世話をしている。22歳。
作中では尾形秀人と交際しているが、かつては山根の弟子である芹沢大助と婚約関係にあった。婚約こそ解消されたものの恵美子自身は芹沢を兄のように慕っており、芹沢も彼女への想いを断ち切れていないので事実上の三角関係になっている。
大戸島への調査団には山根博士の助手として参加し、八幡山の向こうから姿を現したゴジラと遭遇。目撃者の一人となった。この時、ゴジラが付近まで迫る(原作小説版に至っては捕食されそうになる)危機に陥ったものの、尾形に救出されている。
東京への帰宅後、「芹沢がゴジラ対策に有効な何かを開発している」という情報を掴んだ萩原記者の依頼で芹沢の自宅を訪ねたが、このとき芹沢からオキシジェンデストロイヤーを使った実験を見せられ、以後その存在を秘密にすることを約束する。しかし東京に上陸したゴジラによる被害や悲劇に耐えきれず、尾形にその秘密を打ち明けてしまう。
芹沢は恵美子の「裏切り」に激しい衝撃を受けたものの最終的にはゴジラ撃退への協力を承諾、自らの命と引き換えにゴジラとオキシジェンデストロイヤーの秘密を葬り去った。恵美子は船上で彼の死を知り、号泣するのだった。
ゴジラVSデストロイア
平成VSシリーズ最終作にも登場。演者も引き続き河内桃子氏が担当している。
作中では尾形と結ばれなかったことが示唆されるのみで詳細な経緯は語られていないが、劇場パンフレットのインタビュー欄では「自らの死をもってオキシジェンデストロイヤーの秘密を守った芹沢の死に打たれ、結婚せずひっそりと生きてきた」という設定が語られている。
山根博士が大戸島での生き残りの少年・新吉を引き取った為、彼の義姉となっている。新吉は既に故人だが、彼の子供たちである山根ゆかり(姪)や山根健吉(甥)にも慕われている。
微小酸素「ミクロオキシゲン」の発明をオキシジェンデストロイヤーの再来と危惧しており、芹沢の死が無駄になってしまうと恐れている。同時に地球全土の危機をゴジラの核爆発から救うためにオキシジェンデストロイヤーを使おうと提案した健吉に反対した。