プロ野球に関して
来季の戦力構想から外れていることを通告することの略称として使われる。
一軍で結果を残せない選手は容赦なくクビを切られる厳しい世界を象徴するような制度であり、俗に「非情通告」とも。
この場合、通告された選手は自由契約選手となってどのチームとも交渉ができるようになる一方、現所属チームとの契約を見直し、契約し直すこともある。もちろんNPBを離れて独立リーグで現役続行というパターンもある。
一方で年齢や肉体的に限界、トライアウトに合格できないなどの理由で現役に留まることを断念した場合は現役引退となる。この場合でも球団スタッフ(記録係やコーチの他、打撃投手やブルペンの捕手など)として再雇用されることもあるため、戦力外通告と告げられていても引退と発表するケースも見られる。
また、NPBでは支配下登録の選手や一定期間チームに在籍した育成選手と育成契約を結ぶ際にも行われる。
里崎智也によれば、戦力外通告を言い渡されるのには4種類あり、単純に戦力として使い物にならず成長の見込みもないと判断される以外にも年俸の問題、起用法の問題、見込みはあるが飼い殺しにしないため放出、というパターンがあるらしい。
現在では(主にシーズン終盤に)誰がシーズンオフに戦力外通告を受けるか、今シーズン結果を残さなければ戦力外通告を受ける(あるいは、FA移籍の人的補償や現役ドラフトの対象になる)であろう選手は誰かをフロントになりきって予想するファンやOBも少なくない。一方で安易にクビになるのは誰かを予想するという行為に苦言を呈するOBも存在する。
その他
RPGなどで、自軍メンバーから戦闘のためのパーティを編成する際、諸般の事情(単純に弱い、特定の敵に弱い)などでパーティからキャラを外すことを比喩して用いられる。
他、リストラとも表現される。
同じパーティメンバー入れ替えでも、シナリオや相手によってメンバーを使い分ける必要性が出た場合は、これに当てはまらない。
また、単純に個人が不要になったと思う物に対しこの表現が使われることもある。