戦艦サウスダコタとは
アメリカ海軍の二代サウスダコタ級戦艦の一番艦
ハルナンバーはBB-57
概要
35000トンと言う排水量制限の中で戦艦というものを突き詰めたサウスダコタ級の一番艦である。主砲16インチ(40.6センチ)砲3連装3基9門、速力27ノット。
サウスダコタ級の中で唯一、艦隊旗艦設備を設けたため、その分12.7センチ砲が2基少ない8基となっている。
1942年就役。南太平洋海戦では空母エンタープライズを護衛して襲いかかる日本軍機をバタバタと落としたと言われる。
もっとも海戦後、あまりの戦果の多さに秘訣を尋ねた戦艦ワシントン乗員の質問に対して答えが怪しくなり、最終的に「個々の撃墜申告を合計しただけ」と認めた。
次いで第三次ソロモン海戦の第二夜戦では、ガダルカナル島の飛行場を砲撃に向かう霧島ほかの日本艦隊をワシントン(旗艦)、駆逐艦4隻とともに迎え撃ったが、綾波の無双でアメリカ駆逐艦隊は壊滅。サウスダコタは人的ミスで停電し、日本艦隊の探照灯照射で発見されて袋叩きにあった。
しかし、霧島は隊列の乱れで後方にいたワシントンのレーダー射撃で戦闘不能に追い込まれ、日本艦隊はその後の雷撃でワシントンを撃沈と報告したが、魚雷はすべて早爆であった。ワシントンと機関が無事だったサウスダコタは離脱した。
つまり、霧島がすごかったというよりは、サウスダコタがドジを踏んだと言うべきだろう。この海戦のあと、サウスダコタとワシントンの乗員はお互いに役立たずと罵りあってケンカになり、後々まで遺恨を残した。
この後、サウスダコタは修理で本国に戻り、一時大西洋方面にいたものの、再び太平洋方面に復帰、マリアナ沖海戦、釜石艦砲射撃、沖縄戦などに参加して砲撃を行い、1947年1月31日に予備役となった。
余談
擬人化サウスダコタさん。駆逐艦とぶつかったり空母とぶつかりそうになったこともあり、ドジっ子なのかもしれない。
擬人化キャラクター
戦艦少女
中国のスマホゲーム『戦艦少女』に本艦を擬人化したキャラクター。中国語での表記は南达科他。
詳しくはサウスダコタ(戦艦少女)の記事を参照。
アズールレーン
同じく中国発の艦船擬人化ゲーム、アズールレーンに登場するキャラクター。
詳しくはサウスダコタ(アズールレーン)の記事を参照。