概要
元は臧覇を首領としており、臧覇が呂布軍と同盟を組んだ事もあって呂布に協力していた。
呂布の死後、臧覇が曹操に仕えると付き従っている。
しかし劉備の離反時や官渡の戦いに乗じたりと度々反乱しては鎮圧され降伏するという事態を続けていた。
裏切りを続けた男…やがて旧友に…
彼にとって欠かせない男がいた、そうそれは五将軍の1人である于禁である。彼と于禁は同じ泰山郡の出身であり旧友であったのだ…206年に5度目の反乱を起こすと、旧主・臧覇や旧友・于禁が鎮圧にあたる。当初は于禁を手こずらせるも夏侯淵の増援により包囲されると降伏する、そこで彼は旧友の于禁を頼って許しを得ようとしたのであった、しかし于禁は「法によれば、包囲されて後に降伏した者は赦されない」と言う情けより軍律を守株することを選び于禁は涙ながらに昌豨を処刑した。曹操はこれを聞いて、于禁をいっそう重んじた。つまり有名な故事成語である泣いて馬謖を斬ると全く同じパターンでありむしろこちらの方が元祖と言っていいだろう…部下たちは融通のきかない剛毅な上官として一層于禁を恐れていたが…
ちなみに『三国志演義』では、昌豨は、孫観・呉敦・尹礼と共に泰山の山賊として登場する。呂布軍と結び、蕭関で曹操軍を迎え撃ったが、撃破される。呂布滅亡後、孫観らが曹操に降伏したにもかかわらず、昌豨は降伏せずに独立勢力となる。その後は『演義』から姿を消す。つまりあの于禁の壮絶な物語が抹消されていると言うことであり、これがあるなしでは于禁のイメージが全く違ってしまうのである…
三国志大戦では旧作では出てこなかったがリブート版にてついに登場正史基準であるため、于禁と対になっている。裏の台詞も「来い、于禁。今は旧友じゃなく、ただの敵同士だ」と言うものになっている