概要
呉郡の豪族で、同郡において1万人以上の勢力を築き上げた。『古今図書集成』によると、長興県の南50里にある石城山を本拠地とした。また、さらに10里南には白虎山があった。
ちなみに演義では東呉の徳王と自称している。
196年に孫策に敗れた許貢が落ち延びてくると迎えいれて対抗するが、山賊扱いされて無視される。
同年に王朗が敗れると海西で呉郡太守を自称する陳瑀と提携すると、孫策もいよいよ攻撃に乗り出した。これに恐れた厳白虎は弟の厳輿に命じて孫策と和睦交渉を行わせるが、逆に厳輿は謀殺されてしまった。
これが元で戦意喪失して余杭にいた許昭の下に落ち延びた。程普は孫策に許昭の攻撃を申し出たが、孫策は許昭の人となりを評価して、攻撃を控えさせた。一方の陳瑀も、呂範らの攻撃を受けて敗走している。
後に陳登が残党に金をばら撒いて孫策を困らせたと言う話が後に出てくるのみである。
演義では孫策と和睦交渉を行わせるが弟は謀殺されるまでは同じだが、その後は王朗を頼って戦うが大敗。逃亡するもその矢先に董襲の攻撃に遭って死亡。首級は孫策に届けられた。
各メディアにおける厳虎/厳白虎
三國志
どの作品でも概ね統率と武力はそこそこだがその他は壊滅的という二流脳筋武官扱いである。
群雄割拠の頃が題材のシナリオでは呉で君主になっているのだが、
- 配下は弟の厳輿一人のみ(その弟も兄より少しマシな程度の凡庸な武官)
- 二人揃って政治と魅力のステータスが壊滅的なので内政も人材登用も外交もままならない
- 周辺の劉繇・王朗といった弱小勢力を攻めようにも、太史慈に阻まれるわ知略が低すぎて計略に引っかかりまくるわでまともに戦えない
- もたもたしていると孫策が勢力を拡大してきて詰む
…と、赤壁の戦いの荊州四英傑以上にどうしようもない状況からのスタートとなる。
しかしそれだけに軌道に乗った時のカタルシスは他では味わえないものであり、ドMプレイヤーから根強い人気を誇る勢力である。
三国志大戦
群雄所属。コスト1.5の槍兵持ち。全て虎の唸り声ようなセリフしか吐かない。
真・三國無双シリーズ
武器:3-6:槍 7:刀 声:3-4:石川英郎5:菅沼久義6:宮崎寛務 7:滝下毅、金本涼輔(猛将伝以降)
「す、すまんかった! わしらは曹操に命じられて…」
モブで登場。6以前は一貫して槍持ちだったが、7以降は東呉の徳王を名乗った事が災いしてかボイスが猛将から君主ボイスに変わってしまい、槍を取り上げられて刀に持ち変えている。
弟の厳輿の場合、武器は3~4:戟 5:刀 6:砕棒 7:大剣、声は3:馬場圭介 4~5:中尾良平 6以降:江川央生と変わっている。
厳白虎本人は空気かと思われるが、無双5の呂布伝にて劉繇と王朗と組んで対抗するが敗北。ムービーでは3人まとめて降伏(その際に上の台詞を呟いた)するが、呂布に威圧されて退散した。
無双ブラストでは顔ありで参戦している。