もしかして・・・
特型駆逐艦(吹雪型駆逐艦)のうち、ボイラーの基数の異なる21番艦~24番艦(特Ⅲ型)についても、「駆逐艦 一般計画要領書」などにおいて暁型とされる事がある。また、この特産型をモチーフとした「艦隊これくしょん」におけるキャラクター群も暁型として分類されている。
暁型駆逐艦の概要
雷型駆逐艦(全6隻)の改良型として、第二次拡張計画で「暁」と「霞」の2隻が建造された駆逐艦。いずれも英国・ヤーロー社に発注された。
暁は1901年12月、霞は翌年2月に竣工し、それぞれ4か月後に日本に到着して日本海軍籍となる。
暁は1904年5月17日、旅順港閉塞作戦中に老鉄山南東沖で触雷沈没したが、ロシア側に沈没が目撃されていないと推定されたため、使用欺瞞のために捕獲艦「レシーテリヌィ」が一時的にその名を継いだ。1905年6月1日に喪失公表され、10月に除籍されている。一時期「暁」の名を継いでいたレシーテリヌィはこのとき「山彦」へ改名した。
他方の霞は日露戦争を生き抜いて1913年に除籍、雑役船となるがその後の動向は不明。
日本海軍における英国生まれの駆逐艦は次級の白雲型駆逐艦までで、これらはソーニクラフト社に発注された。その次の春雨型駆逐艦からは国産になっている。
関連項目
特型駆逐艦:3代目暁は同21番艦にあたる。
朝潮型駆逐艦:2代目霞は同9番艦にあたる(「霞(朝潮型駆逐艦)」を参照)。
※参考までに、白雲型も白雲と朝潮の2隻のみで、それぞれ吹雪型6番艦と朝潮型1番艦が2代目を襲名している。