儀式は影からの声で終わりを迎えた。不吉な力を持つ、大きな声で。
――― 祭影師ギルドの魔道士、ケフィームボウ
ファイレクシアは虚空から生まれた。機械の父、偉大なるヨーグモスはその完成された形を予見なされた。かくして”偉大なる進化”が始まった。
――― ファイレクシアの聖句
薄明の空に浮かぶ眼よ、我らに視力を与えよ。
我が捧げものを取り、我らに力を与えよ。
我が力を夜の涙に変えよ。
概要
マジック・ザ・ギャザリングのカードの1枚
カードタイプはインスタント。
収録エキスパンションは『アイスエイジ』『ミラージュ』『テンペスト』『ウルザズ・サーガ』『メルカディアン・マスクス』ほか基本セット多数。
カードの変遷
カードタイプは、ルールの変更などにより
打ち消しや色の書き換えなど呪文を対象とするインタラプト
↓
マナを生み出す呪文マナ・ソース
↓
インスタント
と2回も変更されている。
なお、インタラプト、マナ・ソースそのどちらも廃語されている。
カード性能
マナコスト | (黒) |
---|---|
カードタイプ | インスタント |
能力 | あなたのマナ・プールに(黒)(黒)(黒)を加える。 |
黒マナ2点分の一時的なマナ加速を行う。他の色に比べ遅くなりがちな黒の速さを支えてきた、当時のプレイヤーなら誰でも使用したことのあるカード。
毎ターン土地は1枚ずつしか置けないことを考えると、2ターン分前倒しして唱えられる。もちろん、暗黒の儀式自体は1マナで唱えられるので、初手にこれと黒マナを出す土地があれば初っ端から3マナ呪文が使用可能。
ピクシブ百科事典に個別記事のあるカードだけでも、ネクロポーテンス、惑乱の死霊、ファイレクシアの抹殺者と、これらの面々に1ターン目から相対すれば対戦相手はげんなりするであろう。
特に惑乱の死霊との組み合わせは定番過ぎた故に、A定食と呼ばれていた。
かつては基本セットや大型エキスパンションの常連であったが、第6版で再録されなかったのを皮切りにインベイジョン・オデッセイの未収録、スタンダードを去ることになった。そして現在では一時的なマナ加速が赤に移っており、完全に通常セットでの再録への道を絶たれたと言ってもよいだろう。
余談
対抗呪文同様、収録回数は特殊セット含めるとかなりの回数。
それだけあって、イラストのバリエーションはかなり豊富。
関連ページ
「暗黒の儀式/Dark Ritual」の亜種
- Songs of the Damned - 墓地にあるクリーチャー・カードの数だけ黒マナを生み出す。1マナ。(アイスエイジ)
- ギックスの僧侶/Priest of Gix - CIP能力で黒マナ3つを生み出すクリーチャー。3マナ2/1。(ウルザズ・サーガ)
- 沼の妖術使い/Bog Witch - 暗黒の儀式のスペルシェイパー。3マナ1/1。(メルカディアン・マスクス)
- 陰謀団の儀式/Cabal Ritual - 通常は黒マナ3つを生み出すが、スレッショルドに達していると代わりに黒マナ5つを生み出す。2マナ。(トーメント)
「ブーンズ」と称される最初期からの各色1マナインスタント。各色の色の役割(当時)に応じた3つ分の恩恵を与える。
- 治癒の軟膏/Healing Salve
- Ancestral Recall
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 稲妻/Lightning Bolt
- 巨大化/Giant Growth