「ねえ、湧太さん。人魚捜しに行くときには、私もいっしょに連れてってちょうだいね…。」
概要
CV:天野由梨
高橋留美子の作品「人魚の森」シリーズの一つ「約束の明日」の登場人物で本作のキーパーソン。
60年前に湧太が出会い、惹かれあった女性。親に決められた許婚(英二郎)がいたが、湧太と恋に落ち、駆け落ちしようとしていたが、湧太が拒否した直後に行方不明となっていた。
実は湧太との駆け落ちを邪魔しようとした英二郎に殺されていて、その遺体は人魚の灰が撒かれた谷に57年間も腐敗せずに埋められていた。
苗が生前に隠していた人魚の灰を探しあてた英二郎により57年後に甦ったが、生きる屍に過ぎず、常に虚ろな状態で平気で人殺しをする残忍な性格に変わり果てていた。
しかし苗は完全な悪鬼となったわけではなく、湧太への想いは残っていて、彼との約束を果たそうと谷へ向かう。人魚の灰の効きめが切れる直前に、湧太の前で正気に戻り、愛する彼の腕の中で亡くなった。
湧太との恋は叶わず、身勝手な許婚に一度殺されて、その後、再び身勝手な思惑で甦らせられたあげく、本人の心とは裏腹に罪まで犯してしまうという悲劇の女性だが、二度目の死では愛する湧太の腕の中でやすらかな気持ちで眠りについたことが救いだった。
余談
いわゆるゲストヒロインだが、その悲劇さから人気が高く、pixivでは彼女の作品がいくつも投稿されている。