概要
CV:京田尚子
神無木佐和とは、『人魚の森』のキャラクター(画像左)。
神無木登和の双子の妹。不治の病に冒された登和に人魚の生き血を飲ませたのが事の発端。
一見、病に侵された姉を救うためにも見えるが、その実、双子で最も自分と近い肉体を持つ姉を実験台にした。永遠の美しさを求めていた佐和だったが、登和の症状を見て断念した。
その後神無木家の跡取り娘として結婚、一人息子をもうけた。しかし息子は戦死し、夫も亡くなって、実父が死んだのを機に登和を座敷牢から解放した。
しかし登和は佐和が自分を人魚の生き血の効果を試す実験台に使ったことに気づいており、自分とは違い、人並みの女の生活を送り、ちゃんと年老いて死んでいける佐和に憎悪を抱き、自分の人生を狂わせた佐和をこのまま死なせまいと人魚の肉を求めるようになった。
登和の真意を知らない佐和は、登和が自分の延命のために人魚の肉を求めていると思っていて、人魚の生き血を飲んで腕だけがなりそこないになった登和が人魚の肉を食べたらどうなるか恐れていたため、頑なに人魚のいる人魚塚の場所を話そうとしなかった。
また、登和のために椎名がやっていることを知りながら、登和への恐怖心と自分の罪の意識から、それを見て見ぬふりをしていた。しかし、登和に捕まった湧太を逃がそうとするなど、ある程度の良識は持ち合わせている。
最終的に真魚を殺そうとする登和の行為に耐え切れず人魚塚の場所を告白、そこで登和の真の目的を知り、ショックで心臓麻痺を起こして急死した。
作中で描写はされてないが、人魚塚を継いで、なりそこないとなった者の存在(登和はひいおじい様だと推測している)を知っており、更に人魚塚の人魚から生き血を採取しているなど、不死を求めた人間の業と残酷さを内に秘めていた人物である。