「飽きるまで生きてみるってのも悪くはねぇよなぁ」
概要
年齢は500歳。
戦国時代にあたる500年前は漁師をしていたが、仲間が見つけてきた人魚の肉を面白半分で食べてしまい、湧太以外の漁師は死亡もしくは化け物となってしまい、湧太だけが不老不死の身体になってしまった。
最初は他の漁師のようにいずれ死ぬのではないかと怯えていたが、自分には何も異変が起きなかったことから次第にそのことを忘れて、やがて結婚して妻と普通に暮らしていた。しかし、年をとらない湧太と違い、妻は年々年老いていき、ある夜妻から「私はお前様が怖い」「私は年老いていくのにお前様は若いまま」と言われたことで、自分が普通に暮らしていけないことを悟る。ちなみに湧太の妻が登場したのはその場面が最後で、その後、妻が死ぬまで共に暮らしたのか、その前に旅に出たのかは描かれていない。
村の長から人間に戻れる方法は人魚が知っているということを聞いた湧太は、人間らしく普通に年をとって老いて人生を終わらせる為に人魚を探して漂泊の旅を続けていた。
人魚の里のおばばから「そのような方法は(恐らく)存在しない」と聞かされてからは、そこで救出した同じく不老不死となってしまった真魚と2人で旅を続けている。
旅の途中、鱗や木暮苗と出会い心を通わせたこともあったが、自分が不老不死である以上、普通に暮らせないことを知っているために、いずれも悲恋に終わっている。
余談
彼の不老不死は老化が無くなる事と回復力が高まるという物なのであり、首を斬り落とすか、人魚の毒を使うか、回復する間も無いくらいに身体を焼けば、流石に蘇らないと思われる。
ある意味でそれが救いとも言える。
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