概要
漫画「十字架のろくにん」に登場するキャラクター。
作中のサブヒロインの一人。
明るく活発な性格で正義感も強く、柔道部で蛮行を繰り返す久我大地に対して毅然とした態度を取るほど、気は強い。
端正な顔立ちにスタイルも良いため、漆間俊の同級生にして自身の幼馴染みでもある黒澤をはじめ、多数の男子から高い人気を集めている。
加えて、ラーメンの大食いチャレンジを総ナメにするほどの大食いでもある。
久我との関係
実は漆間の宿敵である至極京とはいとこ同士の関係(至極の母親が自身の母親の姉にあたる)であり、至極とは顔立ちが似ている(漆間も初めて杏奈の写真を見た際に誰かと似ていると既視感を抱いていた)。
至極とはいとこという関係上、彼や至極のグループの古株でもある久我とは幼少の頃から交流があり、久我からは「中身は全然違うけど、顔は京ちゃんそっくりだな」と気に入られていた(故に久我も上述で蛮行を繰り返していた際に自分に注意をしてきた杏奈の言うことは素直に聞き入れていた)。
この時の思い出が強く残っているのか、昔の久我に戻ってもらおうと更生作戦として半年前から彼と交際しており、周りがどれだけ忠告したり久我の悪評を立てようと「(久我は)本当は心の優しいやつだから」と信じ続けている(尚、諸々の経緯から杏奈と久我が付き合っていると知った黒澤はショックのあまり、茫然自失になっていた)。
しかし当の久我からはその行為を疎ましく思われており、学外では校内とは打って変わって暴力を執拗に振るわれ、そのせいもあってか身体中も痣だらけになっている。
経緯や事情はどうであれ至極達以外で久我との交流は一番多いであろうことから、そこに目をつけた漆間により久我を誘い出すために利用され、人質として囚われる。
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【警告】これより先、ネタバレ注意!!
久我を誘い出すための人質として漆間に囚われていたが、その途中に意識を取り戻した杏奈は、漆間による拷問でドラム缶に入れられた大量のシャコに身体を食われていく久我を助け出し、その道中で見つけた山小屋にひとまず避難する。
未だに体内に入り込もうとしているシャコをどかしつつ、満身創痍な久我に対して涙を流す杏奈は「私がもっと久我の事を怒ってあげてたら」、「本当は優しいのに」、「二人でやり直そう」と慰めの言葉をかける。
しかし、意識が朦朧としていた久我は目の前にいる相手を至極と勘違いし、「やっとオレのもんだ」と杏奈を至極と思い込みながら、最悪の凶行に及んでしまう。
この時久我は、初めて至極に対する気持ちを抑えきれず、押し倒した際に彼が隠し持っていたペンで反撃された時の出来事を思い出していた。
そして久我を探しに現場へ駆けつけた漆間は、身も心も穢されながら絶命した杏奈を発見してしまう。
自分の復讐に無関係な犠牲者を出してしまった漆間は深い絶望に苛まれてしまい、更には彼女以外にも無関係な犠牲者を出してしまった漆間はもう後に引けなくなってしまうのだった…。