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至極京

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しごくきょう

マガジンポケットにて連載中の漫画「十字架のろくにん」のキャラクターにして、もう一人の冷酷な殺人鬼。

人物

(1話)橋田小学校6年(12歳)→(2話〜88話)帝星高校1年(16歳)→(89話〜)「革命倶楽部」運営 社会活動家

血液型はAB型。

5人の中の司令塔で〝悪意〟担当。

公務員の父と専業主婦の母というどこにでもいそうな一般家庭に生まれた「突然変異の悪」。呼び名は「京ちゃん(さん)

小学生の頃には久我大地右代悠牙千光寺克美円比呂のクラスメイト4人に自らの思想を植え付け取り巻きとして侍らせ、俊を「実験体A」と称して5人掛かりでいじめ続け、「どこまでいじめたら彼が自殺するか」を調べていた。

この当時から、人が出来たら一番凄い事として「理由も目的も無しに人を殺す事」という狂気的な思想を抱いており、上述のいじめもそのための実験でしかなかった。(しかし「理由も目的も無しに人を殺す事ができる人間になる」という目的自体が理由になっているという矛盾が生まれており、最初から破綻しているように思えるが……。また、そのようなことを態々意識するまでもなく殺人を犯した者は既に多く存在している)

仲間達4人を友と呼んでいるものの、漆間の復讐により千光寺と右代らが次々と葬られても「面白くなってきた」と特に気に留めることなく放置する、(半ば正当防衛とはいえ)自分を押し倒してきた久我にペンで頬を抉って傷を残す等、精神性はサイコパスと言って良い程酷薄である。

また高校生になってからは校外にもその毒手を伸ばし、人格破綻者を集めたカルト集団「革命倶楽部」を立ち上げ、表向きは自己啓発セミナーを催し、その裏では幹部である「研究者」達を使い参加者の洗脳粛正を繰り返していく。

ちなみに明関高校2年の杉崎杏奈は自身のいとこ(自身の母親が杏奈の母親の姉)にあたり、幼少の頃は久我を交えて彼女とも交流があった。

能力

小学生の時点で久我曰く「道場では大人より(柔道が)強い」らしく人を殺せるような絞技をいじめの中でも使用している。

中学時代はバスケ部として全国大会に出場し県の選抜選手に選ばれており、高校でも同部に所属している。

高校は県下一の進学校である帝星高校に満点で入学。人望も高くクラス委員を任されており、学年トップクラスに運動神経抜群、1年生にして東大模試1位、小学生の頃から続けている柔道も黒帯、とまさに天衣無縫といえるチートスペックを誇る。

そのスペックの高さは裏の顔でも発揮され、特に目をつけた相手の悪意を引き出したり狂気的な面をより増幅させることで当人を悪の道に奔らせる人心掌握、ターゲットをより絶望に落とすためにあらゆる残忍な行為や用意を張り巡らせる底無しの悪辣さに発揮されており、彼に目を付けられた人間は悲惨な目に遭うか悪人になると言っても過言ではない。

劇中の所業

小学校時代

円比呂を始めとする級友たちをマインドコントロールして自身の手駒とし、白川要に悪質ないじめを行う。しかし彼女が転校してしまったので今度は漆間をいじめを行い、(京曰く〝実験〟)最終的に漆間がいじめの環境から逃れようと家族に助けを求めた事を知ると、意図的に交通事故を起こして俊の両親を殺害、運良く生存していた弟の漆間翔も何度も殴った後で車に放火し意識不明の重体へと追い込んだ。

高校時代

千光寺が蒸発したことで久我、右代、円の3人を呼び出し、漆間が関与していることを知ると、他の3人が否定する中で漆間が千光寺を殺したと確信する。

その後、右代も殺されたことで先手を打って全員で漆間を殺そうと円から提案されるもの、「せっかく面白くなってきたのに」とこれを拒否。結局1人で漆間を殺そうとすることとなった円からピーピーゲェゲェ作戦を聞かされても「ヒロにしては悪くないんじゃない」と完全にそっけない反応を返すだけであった。

円、そして久我も断罪され遂に自身が最後の標的となるも、大胆不敵に翔の入院している病室で漆間を待ち構え、挑発もそこそこに去っていった。

翔を守るためにも何ふり構わず至極を殺そうと迫られる漆間だが、腹心である革命倶楽部の研究者の安堂・百木・美外留(ミゲル)・能義を使い、彼のおじいちゃんと翔を拉致、母校だった橋田小学校へと漆間を連れてくる。

あらかじめ唆して引き入れていた白川純を使い、翔を代償にした〝じゃんけん〟を強要、漆間が負けるたびに翔の体を切り落とすという残虐な手段で絶望させて追い詰めていく。途中漆間の悲痛な叫びとあまりにも狂気的な光景に純が正気に戻りわざと不戦敗になることで漆間を手助けされるも、それすらも見越した悪意により2人に更なる絶望を突きつける。

脱出した漆間のおじいちゃんにより漆間を解放され美外留を失うものの、翔を利用して安堂がおじいちゃんを殺し、そして翔も自身の手で漆間の目の前で直に殺害する。しかしそれにより完全にブチギレた漆間により能義が倒され(後に死亡したことが明らかに)、守りに割って入った百木と安堂もぶっ飛ばされ、遂に右目部分にナイフで傷を負うしっぺ返しを受ける。

傷を受けてもなお楽しむように笑みを浮かべるものの警察が駆けつけたこともあり、自分に届いた漆間に期待するかのような言葉を口にしつつ、漆間の猛攻から辛うじて致命傷を免れた安堂や百木と共に撤退する。この時から漆間のことを実験台Aから名前で呼ぶようになった。

第二部

革命倶楽部の規模をオンラインサロンとしてより大きく発展させており、メディアでも社会活動家として注目を浴びるほどの有名人となっている。

当然自身も倶楽部も凶悪さは変わっていないどころかより悪化しており、会員達も至極や革命のためなら死をも厭わない者、詐欺や恐喝に暴行といった犯罪行為を平然とする者、逆に研究者達に身も心も弄ばれてオモチャやモルモット同然の扱いを受ける者など、倶楽部内外に多くの犠牲者と加害者を生み出している。

関連タグ

十字架のろくにん

絶対悪 悪の美学 悪のカリスマ 完璧超人 ラスボス

【警告】これより先、ネタバレ注意!!

明かされた過去の“実験”の真相

小学5年生の頃。手始めに彼は「手を下さない殺人」ーー対象を自殺に追い込むという実験を開始した。その際に彼はまったく違うタイプの5人の人間を集めた。実験体A・BCDEの5人を。最初は順番に自殺させようとしていたがここで予想外のことが起きた。AがB〜Eを葬ったのだ。

それから5年、実験体Aは漆間俊として完成した。(ちなみに漆間より前にいじめていた要のことは実験体と呼んでいなかったが理由は不明。この頃はただ単にいじめをするのが面白かったとかだろうか?)

革命倶楽部を作ったのは、愛を感じるため。親の愛を不完全だと感じた彼は中学一年生の時に、実の両親を殺害。(このことは世間に明るみに出ておらず、漆間もそのことを一切知らず、京は親と一緒に暮らしていると思っていた。恐らく京が両親の遺体を処理した後、倶楽部のメンバーの顔を親のものに整形して、親を演じさせているものと思われる)そして革命倶楽部で本当の愛を感じた。

彼は漆間の憎悪を育ててくれた者たちに感謝した。そして幸せだった。

誰かを殺す理由など1ミリもないほどに

だから彼は今こそ始める。

完成された「理由のない殺人」を

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