東方農業娘
とうほうのうぎょうむすめ
東方Projectの登場キャラクターたちが農業に勤しむ様子を描いた作品に用いられるタグ。同作キャラクターが田畑にまつわる農耕や家畜などを通した酪農などを行う様子が描かれている。
2017月現在では、主に同作中キャラクターたちによる農耕の様子や得られた実りとともにある様子などが描かれている。
古い日本の牧歌的な風土が生きる幻想郷にあって、実際のゲームのステージ中や書籍作品などでは広々とした田畑や色彩豊かな山々、清流などの美しい自然環境が描かれており、その農業的資源の豊富さが随所に表れている。
東方Projectに登場する妖怪や幽霊などは基本的にそういった農業的成果物による消費活動を必ずしも必要としない模様であるが、多数の作品でみられる宴会シーンや食にまつわる言及などから幻想郷の多様な種族たちも食事を楽しむ文化を持つようである。
例えば西行寺幽々子は亡霊でありながら平素から食に意識を持ち、空腹のためにお腹を鳴らす様なシーンもある他実際に複数の作品で食べ物を食べているなど、農業の大目的の一つである食料の生産の恩恵を受けている。
人間も存在する幻想郷においても種々の農業活動が行われる様子は自然な光景であり、その二次創作においても人間やその他の種族のキャラクターたちが農業に携わる姿も想像されるのである。
そこには伝統的な農業のスタイルもあれば、様々な技術の入り混じる今日の幻想郷らしい近代的あるいは未来的な農業スタイルも描かれることがある。
「東方農業娘」には、豊かで色鮮やかな自然環境や資源に満ち、かつ多種多様な存在や価値観が同時に存在する幻想郷ならではの農業とそれを行う人々（など）の姿が想像されるのである。
また原作中では広く「農業」にまつわる作業に適した服装や装備・器具が描かれることもある。
例えば『東方茨歌仙』ではオーバーオールと長靴の服装、そして大きな籠を背負って鍬のような農具を持つといった服装と装備で筍掘りに臨む博麗霊夢と霧雨魔理沙の姿が描かれている。このとき霊夢はノースリーブでいつもの袖は身に着けておらず、魔理沙は半袖で麦わら帽子を着用している。普段の服装とはがらりとイメージを変えたアクティブないでたちであるが、二人とも普段の服装にも見られる襟元のリボンやスカーフ様のものも着用しているなど二人ならではの農業スタイルを見ることも出来る。
またこの際の筍掘りの帰りにはこの服装のまま空を飛んで神社まで帰ったりもしているなど、農業的側面に加えて幻想郷的ならではの一面も同時にみることが出来る。
二次創作における「東方農業娘」でも農作業などに適した様々な服装や装備、器具や機械などが共に描かれることもあるなど、「東方農業娘」は農業的シチュエーションというコンセプトだけでなく、それに加えて服装をはじめとしたトータルなデザイン・コンセプトのアプローチの一つという側面もまた持つ。
