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概要編集

西屋と呼ばれる村の分限者でもある野村宗吉の義妹であり、未亡人。30歳をいくらか出ている。肌が白くきめの細かい美人。面長で古風な顔立ちだが、古臭い感じはなく都会的な女性。姐御肌、もしくはそのように振舞っていると辰弥からは見られており、同じ都会人であり、村での数少ない味方として辰弥から好意を寄せられる。一方で、春代や典子からは素直でない複雑な性格を看破されている。


演者編集

朝雲照代(1951年映画版)

原知佐子(1969年ドラマ版)

水野久美(1971年ドラマ版)

小川眞由美(1977年映画版)

鰐淵晴子(1978年ドラマ版)

夏木マリ(1991年ドラマ版)

名取裕子(1995年ドラマ版)

浅野ゆう子(1996年映画版)

戸田恵子(1996年ラジオドラマ版)

若村麻由美(2004年ドラマ版)

長沢美樹(2008年舞台版)

真木よう子(2019年ドラマ版)

河合雪之丞(2020年舞台版)


関連タグ編集

八つ墓村

金田一耕助

未亡人

化けの皮


















































この先1977年映画版の物語に関わる最大の根幹に関わる為注意!























その正体は今回の一連の連続殺人事件の真犯人。

彼女の目的は、26年前に起きた田治見要蔵による八つ墓明神の祟りを利用した田治見家の財産横領であった。元々彼女は西屋の財産で和歌山で事業を共同経営していたのだが、ここ数年の不況の煽りを受け極端な経営不振に陥っており、多額の負債を抱え倒産寸前まで追い込まれていた。しかし、都会人でもある彼女は自己破産してまでも大都市から何もない田舎に戻る事など全くの御免だった。

そこで、もう一つの分限者でもある田治見家の財産を横領しその資産で負債を埋め合わせし、事業を立て直す事を計画し始める。


その為にまず田治見家一族の生き残りを全員殺害し、同じく、田治見家の親戚関係でもある町医者の久野も殺害しなければならなかった。そこで彼女は診療所の薬品管理が杜撰である久野の薬品棚から猛毒薬のストリキニーネを盗み出し、辰弥の祖父でもある井川と田治見家の長男の久弥を殺害。さらに、村の人々に祟による恐怖をより強く植え付ける為に村人の一人を見せしめとして殺害。


そして、田治見家の当主代理である小竹と要蔵の長女の春代、最後に毒薬を管理していた久野を犯人に仕立てる為に避難先の洞窟で殺害した。そして残りの一人となった当主代理の片割れ小梅を殺害する事で田治見家の財産は義兄の宗吉と美也子が引き継ぐ事になり、同時に八つ墓明神の祟りを見事に遂行する事が出来るようになる。



















更なる真実
















その後、金田一の調べで美也子の家系を確かめたところ、26年前に起きた田治見要蔵による32人殺しの中で一家が全員殺害されたのは三家族。その三家族はかつて落武者殺しの計画を企んだ村の代表の子孫であり、落武者の大将の尼子義孝を討ち取った村の指導者だった庄左衛門の子孫もかつて祟りにより無差別殺人を起こし毒死した田治見要蔵であり、主人公辰弥の先祖でもある。そして同時に、殺された総大将尼子義孝の最後の直系の子息が美也子である事が判明した。義孝はこの村へ訪れる前に妻を播磨へと逃がし、その後丹波から笹山へ渡った妻は義孝との間に出来た子供を逃し、後に病没。やがてその子供は24代に渡って義孝の血を引き継いでいき現在の美也子に受け渡ったのだ。

つまり、何世紀もの時を経て残された子孫による子孫への祟りが偶然にも起きていたのだ。













結末

七人目の犠牲者となる春代を殺害した際に咄嗟に彼女に指を噛まれた事から犯人に繋がる決定的な証拠を残してしまう。そして、最後の一人である小梅を殺害しようと試みるがその直後に噛まれた傷を辰弥に見られてしまい、彼に自分が犯人だと見破られてしまう。追い詰められた美也子は辰弥を洞窟へと追い込み、最深部で彼を手にかけようとするが、進退窮まった辰弥が悲鳴を上げた事により大声が洞窟内に響き渡り、その衝撃で落盤が発生。辰弥はその場から自力で脱出するものの、逃げ遅れた美也子は最終的に落盤に巻き込まれ下敷きとなり死亡した。

その後、落盤の影響で洞窟内に潜んでいた無数のコウモリが地上へ飛び出し、田治見家の屋敷を取り囲み、小梅が経を唱える仏壇にまで侵入。やがて、蠟燭の火が燃え移った大量のコウモリが障子や畳などに倒れた事で部屋は燃え上がり、屋敷は火の海と化した。そして、小梅は経を唱え続けその場から動く事なくそのまま焼死。


こうして、何百年にも渡る八人の落武者による田治見家一族への祟りはコウモリに乗り移った美也子の魂によって遂に完遂されたのだった。


なお、媒体によって美也子の最期は多々変更されており、上記落盤で死ぬ以外にも

・噛まれた傷から感染症(おそらくは破傷風)に冒されて、病院で苦しみながら死亡する。

・脱出後に服毒自殺。

・川に投身自殺。


と様々に変えられている。

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