概要
和歌山県伊都郡高野町高野山にある南海電気鉄道高野本線の駅。同線の終着駅且つ南海鋼索線の始発駅。駅番号はNK86。
高野線の列車はズームカーの発着のみとなっている。
当駅の周囲には殆ど民家のようなものがなく、乗車・下車する客は非常に少ない。大半の客は高野本線と鋼索線との乗り換えに利用する。
バスなどの大型車の乗り入れは不可能に近く、駅前(と、呼べるかどうかも不明)には未整備の狭い道路が繋がるのみ。かつては名の由来となった駅近くの橋に到達するのにも困難を極めたが、現在は駅前から直接通じている。
上述の理由から、鋼索線の運休時は代行バスを橋本駅などから出すことが殆どであり、ここから鋼索線を利用せず高野山に至るには、道を熟知した上での登山が必要。
なお、交走式ケーブルカーは構造上片方のゴンドラを動かすにあたってもう片方が交互に動くシステムとなっている。そのため極楽橋から高野山に向かう最終のケーブルカーを運行する際、必然的に高野山から極楽橋に向かうケーブルカーを運転する必要があるのだが…なんと最終便は極楽橋で高野本線の電車に接続しない。次に橋本方面に出発する列車は翌朝まで待つ必要があり、極楽橋から帰宅する手段を整えておかないと大変なことになる。
この真の最終列車に乗ろうものなら乗務員から奇異あるいは恐怖の目で見られること間違いないだろう…2018年11月25日の鋼索線3代目ケーブルカー「コ11・21型」の最終運行日ですら、この極楽橋行き最終便に乗った猛者は僅かに4人だったとされる。中には極楽橋から自転車で帰宅するとんでもない方もいたとか。
駅構造
ちなみに本来の高野線の起点へは、最低でも天下茶屋駅と岸里玉出駅とで2回の乗り換えを要する。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は、たったの56人である(ハンドブック南海より)。
利用状況を更新。
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 41人 |
2009年(平成21年)度 | 43人 |
2010年(平成22年)度 | 42人 |
2011年(平成23年)度 | 34人 |
2012年(平成24年)度 | 62人 |
2013年(平成25年)度 | 37人 |
2014年(平成26年)度 | 37人 |
2015年(平成27年)度 | 50人 |
2016年(平成28年)度 | 41人 |
2017年(平成29年)度 | 32人 |
2018年(平成30年)度 | 68人 |
2019年(令和元年)度 | 56人 |