概要
楽天Edyとは、楽天Edy株式会社が提供する電子マネーサービスである。
他の電子マネーのような明確なイメージキャラクターは存在しないが、利用時の/シャリ~ン\という効果音がトレードマークとなっている。
ソニーが開発した非接触ICチップFeliCaを搭載したカード(クレジットカード、デビットカード、ポイントカードなど)、おサイフケータイ対応の携帯電話・スマートフォンで利用する事ができる。
「Edy」の名称はユーロ(Euro)・ドル(Dollar)・円(Yen)に次ぐ第四の基軸通貨になって欲しいとの願いから、各々の頭文字を取る形で付けられた。
後に、楽天ペイと言う決済サービスの登場で顧客を取り合う形になってしまった。楽天グループは楽天ペイに統合させるサービスとして楽天Edyを含めることを告知している。
運営会社
提供・運営は楽天グループの子会社「楽天Edy株式会社」。設立当時の社名は「ビットワレット株式会社」(ソニーグループ他の共同出資会社)、サービス名はアルファベットのみの「Edy」であった。2009年の楽天グループによる買収を経て、2012年に社名は現在のものへ、サービス名も「楽天Edy」へ改称されている。
サービス内容
チャージ
プリペイド(前払い)式の為、利用に際しては事前のチャージ(入金)作業が必要となる。
1回当たりの上限は25,000円、1枚(or台)当たりの上限は50,000円。
利用環境によっても異なるが、現金(コンビニATMなど)・クレジットカード・口座振替・アプリでのオートチャージに加えて楽天スーパーポイント(他社からの交換など期間限定分を除く)を充当する事も可能。
ポイントサービス
楽天スーパーポイントが200円(税込)当たり1P貯まる(要登録)。ポイントカードの発行元によっては別ポイントも同時に貯まる場合がある。また、モバイル版・アプリ版では任意の提携先から選ぶ事も可能である。
かつては、楽天スーパーポイントと競合関係にある他社のポイントサービス(「au WALLETポイント」、「Pontaポイント」、「Tポイント」)も選択可能だったが、2020年にサービス終了となっている。
楽天Edyアプリ
スマートフォン向けに提供されている楽天Edy専用アプリケーション。スマートフォンのおサイフケータイ機能で使う際に必要となる。後述のEdy-楽天ポイントカードを登録しておけば、スマートフォンで残高にチャージしたりオートチャージ機能を設定する事ができる。このアプリの機能は楽天ペイアプリでも利用できる。
Edy機能付き楽天カード
楽天Edyを付帯させた楽天カード。楽天カードを発行する際に楽天Edyの付帯を選ぶことで、この楽天カードとして発行される。
楽天Edyを付帯させていない楽天カードでは、楽天Edyとしての利用はできない。
Edy-楽天ポイントカード
楽天Edyを付帯させた楽天ポイントカード。楽天Edyを付帯させていない楽天ポイントカードでは、楽天Edyとしての利用はできない。
- 楽天Edyギフトカード
楽天Edyで受け取れるギフトカード。金額は選択できず、3000円分で固定。Edy-楽天ポイントカードを同梱しているが、購入時点のポイントカードには楽天Edyが入っておらず、楽天EdyアプリやFamiポートでポイントカードとギフトカードを紐付けることで、楽天Edyでの支払いが可能となる。
ちなみに、同じ楽天のギフトカードには楽天キャッシュで受け取る「楽天ギフトカード」や楽天ポイントで受け取る「楽天ポイントギフトカード」もあるのでギフトカードの購入の際は注意が必要。
Edy機能が追加された一例
単体カード以外にクレジットカード・会員証・社員証・学生証と一体となったもの、更にはキャンペーングッズとしてフィギュアに機能が搭載されたものも存在する。
過去にはANAのマイレージカードとの一体型も存在していたが、現在は新規発行を停止しモバイル版へ注力している(既発分は継続利用可能)。また、サークルKサンクスの会員証「カルワザカード」との一体型は、同社とファミリーマートとの経営統合に伴う提携解消で発行終了となっている(Edyとしては加盟店を継続。また、CKSのポイントカードとしての各加盟店での利用も引き続き可能)。
また、甲虫王者ムシキングとのコラボで実際に筐体やスーパーコレクションでライセンスカードとしても使えるバーコードが付いた「ムシキングEdyカード」が発行されたことがあった。
Edy機能付きポイントカード
一部のドラッグストアやスーパーマーケットでは店舗独自のポイントサービスに対応するEdyカードを発行している。これらのポイントカードには楽天スーパーポイントの表記が付かず、Edy-楽天ポイントカードとは別物として扱われる。
楽天Edyへのチャージには、店舗内に設置された専用のチャージ機を利用する必要がある。と、店舗での発行時に説明されるが、楽天Edyの機能自体は変わらないので、コンビニATMなどでもチャージする事は出来る。コンビニやスーパー、電子マネー対応のセルフレジや自販機など、楽天Edyに対応していればEdyカードで支払う事ができる。
- サンドラッグEdyカード
ドラッグストア「サンドラッグ」、「ドラッグトップス」の各店でチャージや購入で"サンドラッグ・ドラッグトップスポイント"が貯まるEdyカード。
サンドラッグとドラッグトップスは楽天スーパーポイントにも対応しているので、会計時にはこのEdyカードと共にEdy-楽天ポイントカードを出すことでポイントを同時に貯める事ができる。
- ダイレックスEdyカード
ディスカウントストア「ダイレックス」のチャージや購入で"ダイレックスポイント"が貯まるEdyカード。
ダイレックスはサンドラッグ系列の店舗だが、楽天スーパーポイントには対応していない。
- びはんEdy付きポイントカード
岩手県山田町のスーパーマーケット「びはんストア」のチャージや購入で"びはんポイント"が貯まるEdyカード。
- Edy付 夢カード
福島県の「スーパーマーケットいちい」、「リカーズ酒蔵」、「フォーズマーケット」、「ペッツ・マム」の各店のチャージや購入で"いちいポイント"が貯まるEdyカード。