概要
第一次世界大戦勃発時、日本には外洋で作戦行動できる艦が4隻(海風型2隻、桜型2隻)しかなかったため、臨時軍事費を要請して建造された航洋型駆逐艦。
前級の桜型、次級の桃型と同様、艦名は木の名前が用いられている。
1914年から翌年の3月末までの間に全艦竣工というスピード建造であり、機関にはレシプロ蒸気機関を採用していた。
同型艦
樺(かば) 榊(さかき) 楓(かえで) 桂(かつら) 梅(うめ)
楠(くすのき) 柏(かしわ) 松(まつ) 杉(すぎ) 桐(きり)
1917年、フランス海軍が日本との間の受託建造協定により同型艦を発注し、12隻が建造された。納品された艦は『アラブ級駆逐艦(アルジェリアン級、あるいはトライバル級とも)』として、フランス海軍で運用された。
「樺」と「桐」以外の樺型駆逐艦は第一次世界大戦中、イギリスの要請により地中海に派遣された。→ 地中海の守護神