概要
てんとう虫コミックスプラス3巻及び、藤子不二雄大全集6巻に収録。
小さなパトカーの形をしたひみつ道具で、悪事を行うと警棒で叩いて注意する。
だが、この「悪事」の判断基準が非常に厳しく、暴行や窃盗といった法律・条例違反に留まらず「嘘をつく」「陰口をたたく」「草木を摘む」などの些細な行為にさえも介入してくる。
おまけに「一度起動すると止まらない=ポケットの中に戻せない」という欠陥にしか思えない仕様になっており、これらを知るドラえもんも使用に躊躇していた。止めるにはどうにかして壊すしか方法がないのである。
ある意味『何が正義で何が悪事か』を考えさせられる道具でもある。…同時に微妙なひみつ道具のカテゴリーに入るであろうアイテムである。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1990年10月19日放送。
- サブタイトルは「正義の味方パトカー」
- 冒頭でジャイアンは店番をさぼったことで母ちゃんにボコボコされ、それで機嫌が悪くなり上機嫌で通りかかったのび太に「俺の悪口を言っているそうだな」と言いがかりをつけボコボコにした。そしてこの後、空地でサッカーをやっていた男子たちを見つけ強引に仲間に入ったが、蹴ったボールが隣の家に入って何かを割ってしまったのでその場から逃げ出した。
- スネ夫は飛行機のラジコンを裏山で飛ばしていて、ジャイアンに取られた後、「全くいつもいつも疫病神みたいに」「ラジコン欲しけりゃ自分で買えばいいじゃないか」「いっつも人の物取って」「きっとまた壊されちゃうんじゃないかなぁ」と心中で毒づくと共に嘆いている。そこで決心をしてジャイアンから取り戻そうとするが、言おうとした時、ラジコンが木に引っかかってしまったのでジャイアンは帰ってしまった。
- 今回ジャイアンが皆にした迷惑行為は以上のもので、しずかはそれにあっていないので、「悪い人じゃないんだけど」とドラえもんと共に困惑しているだけだった。また、ドラえもんはジャイアンの被害にあった全員からお願いされこの道具をだした。
- 正義のパトカーが最初に駆けつけた時、ジャイアンは男子から漫画本を取り上げようとしていた。更に見物に来たのび太とスネ夫に「悪いことばっかりしてるから罰があったんだ」と言われたため、殴りかかろうとしたため、余計にパトカーに殴られた。
- 今回、のび太が道で拾ったのは500円玉で、一緒にいたスネ夫もねこばばしようとしたため、パトカーに殴られた。
- のび太はママからお使いを頼まれた際、「宿題がまだ1つ残ってる」と再び嘘をついたため、パトカーに追われ窓から逃げ出したが、マジックハンドで捕まえられ殴られた。
- ラスト、偶然にもパトカーを壊すことができたジャイアンはドラえもんとのび太に「正義の味方」だと称えられたことで開き直り、「さっきのお返しだー!」と2人を怒りながら追いかけ、のび太は逃げながら「本当の正義の味方が欲しいよ~!」と叫んでいる。
水田版
- 2023年7月29日放送
- ジャイアンが正義のパトカーにボコボコにされる場面をスネ夫としずかも目撃している。
- のび太が正義のパトカーを壊そうとしている一方で、スネ夫は漫画を立ち読みしたことで、しずかは四葉のクローバーを摘んだことで、安雄は飲み干した空き缶をちゃんとゴミ箱に入れなかったことで、それぞれ正義のパトカーに殴られている。ちなみにスネ夫に関してはその後も陰口を言ったり、チルチルの餌を忘れたことで更に正義のパトカーに殴られ、ズタボロになっている。
- このことでスネ夫はのび太とタッグを組み正義のパトカーを壊そうと思ったが、直前になって逃げだし公園の遊具の中に隠れたが、すぐにみつかり正義のパトカーにボコボコにされ再び逃げ出した。
関連タグ
正義ロープ:暴走した正義のひみつ道具繋がり。