概要(一般的用法)
「永遠のお姫様」は比喩表現として用いられる事が多い。
この場合の「お姫様」は立場・役職としての「姫」に限らず女性に対する敬称や尊称、あるいは愛称などとしての「姫」でもある。
経時によってそれぞれを取り巻く状況は種々に変化するが、それでもその「お姫様」性が失われないことを指すものである。「お姫様」性はそれぞれの文脈でその内容は異なり、「姫」的立場であったりあるいは「お姫様」と称されるような風格や容姿などの内面・外見の様子であったりなどである。あるいは慕う者の視点からしてかつて「彼女」へと注いだ憧れが今なお色あせないことを表現して、慕う者が「姫」を「永遠のお姫様」と表現するという用法で用いられることもある。
ただし、「姫」の語は時にネガティブなニュアンスを含めて用いられることもある。
例えば他者に対する傲慢さや社会的無知などの否定的属性を指して、あるいはある女性が慕われる様子などを他者が否定的に表現する際に「姫」の語を用いるのである。先述の尊称的用法を踏まえた上でその裏側に逆転的な意味を仕込んだ蔑称としての「姫」といえるだろう。
このように「姫」の語はその文脈によってその意味合いがまるで異なり場合によっては指し示す価値が双極しているため、実際の場面においては意思疎通の上での齟齬が深刻な亀裂を生みかねない。
前後の文脈や発信方法の工夫、相互の信頼関係などが大切となる。
概要(東方Project)
「幻想郷縁起」(稗田阿求著、『東方求聞史紀』)における輝夜の紹介記事にみられる。
輝夜は東方Projectにおいては「竹取物語」におけるかぐや姫その人であることからまさに「お姫様」であり、今日では「 永遠亭のお姫様 」(「幻想郷縁起」、『求聞史紀』)でもある。
輝夜本人についても知識と風情をとによる風格と威厳とが表れており、古い事柄を語る際には語り口が普段のものから古典的なそれへと変化するあたりにもそれが見て取れる。加えて古くからの日本的「姫」のイメージに重なる部分の多い容姿や服装、振舞いからも「お姫様」然とした様子を他者に感じさせるものでもある。
そして不老不死である輝夜は「永遠」を体現するものでもあり、先述の輝夜本人の要素に加えて八意永琳のはたらきによってそのお姫様性がさらに維持されてもいるため、比喩ではない文字通りの「永遠のお姫様」でもあるのである。
なお同書籍ではその職業は「姫」ではなく「不明」とされており、「 何をしているのかすら不明 」と記述されている。輝夜における「永遠のお姫様」は社会的・立場的な「姫」に限らない、本人に内在的に備えられた属性によっても語られているのである。
関連イラスト
- 一般的な用法
- 蓬莱山輝夜