概要
表サクセス
本編以前
ジャジメントと呼ばれる組織の中で、新型のサイボーグに関する実戦形式のコンペディションが行われることとなった。サイボーグ技術の研究所は全12箇所であるため、トーナメント方式で行うには4枠足りないこととなる。
その4枠を埋めるために作られた「捨て駒」の旧型のサイボーグのうち一体が彼女である。彼女と残りの3人は話し合いの結果、一人一つ持っている武装を、全て最初に出番の回ってくる彼女に集中させ、一人だけでも生き残ろうと決定。4人分の武装を持ち、コンペで勝ち上がるごとに敵の武装を奪取した彼女が、大方の予想を裏切りコンペディションで優勝してしまう。
このコンペディションで他の3人を犠牲にしたことに加え、自分が女性型としてデザインされた理由が「そのほうが観客が喜ぶ」という理由であったことを聞かされたことで、彼女の精神には影を落とすことになる。
また、本来途中で破壊されて破棄するはずだった彼女が予想外に生き残ってしまい、処分しようにもこの結果に大喜びしたジャジメント総帥「ゴルトマン・シャムール」会長が気まぐれながら彼女の助命を指示したため処理に困り、ジャジメント傘下の「実験場」親切高校の監視任務に就かせていた。
なお、この項目の話はパワポケ10,11両方合わせて語られるものであるが、整理のため独立して見出しを設けている。
パワプロクンポケット10
親切高校で男女共学になった時に主人公(10)と同じクラスに編制された女子生徒のうちの一人として登場。この時は彼女候補ではない。
非常にプライドが高いことに加え、前述の経緯から男性嫌いであったことで、周囲には近寄りがたいという印象を与えていた。
だが、その中でも神条紫杏とは仲がよく、彼女は神条のことを「『英雄』の素質がある」と非常に大きく評価していた。
また、大江和那とも親交を持っているが、これは超能力に覚醒した大江の戦闘教官の任務を彼女が受け持っているからである。大江ルートでは、彼女が死亡する前提の陽動作戦に参加させられた時に大江が救援に駆けつけ、それ以来親交を築いている。
その後大江がジャジメントから脱走を図った際に、彼女も大江に合流。ジャジメントから脱走し、「芹沢真央」の元に向かい反ジャジメント活動に参加している。
パワプロクンポケット11
彼女候補として再登場。後述する環境の激変の影響か、10の頃と大きく性格が変化しており、非常に丸くなったといえ、昔には珍しかった涙を見せる機会も多くなっている。
活動方針の違いから芹沢率いる「ヒーロー」とは別行動をとっており、ジャジメントとオオガミ(ジャジメントに匹敵する組織)両方と一人で戦っている。
作られた時点ですら旧式に属した彼女の能力は、著しい技術進歩によってジャジメント・オオガミの雑魚構成員にすら正攻法では勝てず、技術でカバーしており、戦闘のたびに傷ついていくという不利な状況に置かれていた。
ジャジメントの戦闘員と戦闘中のところを主人公(11)に見つけられたのが二人の出会いで、最初にボロボロになっていた彼女を助けて以来しばしば彼女の様子を見に来ていた。
聖域の無いレジスタンスとして活動する彼女は、趣味(オカリナ)を楽しむ余裕はなくなったのは勿論、衣料はおろか食料の入手すら難しく、消費期限切れの廃棄食品を回収して食料にするという荒んだ生活になってしまっていた。この現状を、度々様子を見にきたり、物資を持ってきてくれる主人公(11)相手に愚痴をこぼすこともあった。
主人公(11)と度々活動していると、ジャジメント内でもある程度の実力を持つ工作員が彼女に襲撃をかけてくるが、主人公(11)と協力したことで撃破に成功するという一件があった。
この一件以来、「正義の味方」としての活動を再開する気になり、主人公(11)をパートナーに二人で戦うことになる。
また、彼女自身も主人公(11)と共に過ごすことで次第に笑顔でいることが増えていき、最終的には「自身を遠隔操作させるリモコン」を主人公(11)に預けるほどの信頼関係を築いている。
彼女と共に活動を続けていると、度々彼女の調子が悪くなることがあるが、彼女の身体を構成するパーツが元々使い捨て前提であったために質が悪く、機械的な寿命が近づいていることを示している。
大江はこの状況を掴みジャジメント日本支部長となっていた神条に伝え、修理を依頼しているが、神条が新しい身体の代価として要求したのは「彼女の中にある政敵の記憶」であった。
記憶を取り出す工程にかけると、記憶が破壊され、例えバックアップをとったとしても再結合に成功するかは不明という状況に陥る。
彼女は一度それを断っているが、神条は彼女を捕まえ、強制的に抽出工程にかける。
その後彼女が帰ってくるかどうかは4パターンに分かれる。
- バッド・・・完全にここ数年の記憶を失い帰って来ない
- ビター・・・殆どの記憶を失い、知能レベルまで2歳児程度に低下するが、主人公(11)との約束の場所には辿り着く
- アナザー・・・自分の記憶を全て失った後に一般人としての記憶が入れられ、主人公(11)と一般人として再び知り合う(攻略本では真のハッピーエンドとも記述されている)
- ハッピー・・・記憶の再結合に完全に成功して帰ってくる
パワプロクンポケット14
表サクセスの舞台である遠前町のジャジメントスーパー店員としてまさかの再登場。ちなみに非番の時しか会うことは出来ず、店員服姿は見れない。
どうやらヒーローのことや自身がアンドロイドであることを覚えていないようで、ごく普通の一般人として生活している。大江和那によると、「普通の生活に憧れていた彼女をそうさせる為に行った意図的な行為」であり、11のバッドエンドやビターエンドのように「記憶が戻らなかった」のではない模様。周囲の状況的にはアナザーエンドが最も近いと思われる。
ちなみにもうすぐ彼氏と結婚するらしい。
しかし、以前に起きたワギリ工場襲撃作戦の様子を夢として見たり、大江和那を見た時に高校時代のことを思い出すといった様子で、完全に忘れたわけではなかった。
さらにその後、主人公(14)からヒーロー達の話を聞いたことで完全に記憶を取り戻し、ジナイダと戦闘中の和那に合流、援護。ヒーロー課業に復帰することになった。
ただしそのジナイダとの戦闘で戦闘不能になったため以後の作戦には同行していない。
朱里のヒーローチーム復帰イベントは真ルートのアルバム「アーユーハッピー?」の出現条件に含まれていないためか、ヒーローたちの中で彼女はアルバムに姿がない。
一応ピンクの中の人もとい彼氏も登場しないが、彼は特殊な事情がある可能性があるので…
名前の由来はマンガあさりちゃんで外見はあさりちゃんに登場する浜野タタミがモデルと思われる。