概要
津軽海峡線開業と同時に運行を開始した快速列車。
トンネル開通で廃止された青函連絡船の代替と津軽海峡線での地域輸送の役割を担っていたが、1995年から運行本数が減少し始め、2002年12月のダイヤ改正で特急スーパー白鳥・白鳥に格上げされる形で廃止された。
なお海峡号はJR最後の客車を使用した定期普通列車だった。
運転概況
廃止時点では7往復が運転されていたが、1往復は毎日運転の季節列車、1往復は繁忙期のみ運転の臨時列車のため、通常期は5~6往復運行だった。
停車駅
駅名 | 備考 | |
---|---|---|
函館 | ||
五稜郭 | 多客便は通過 | |
上磯 | 一部のみ停車 | |
木古内 | ||
知内 | 一部のみ停車 | |
吉岡海底 | 海底駅見学コースに指定された列車のみ停車 | |
竜飛海底 | 海底駅見学コースに指定された列車のみ停車 | |
津軽今別 | 一部のみ停車 | |
蟹田 | ||
奥内 | 一部のみ停車 | |
油川 | 上り1本のみ停車 | |
青森 |
車両
専用車両として50系5000番台客車が使用されていた。これは国鉄末期に全国で余剰となっていた50系客車と51系客車をかき集め、釧路・苗穂・五稜郭・土崎・大宮・長野・松任・名古屋・鷹取・広島・後藤で冷房化や窓の固定化、座席の転換クロスシート化などの改造を施したもの。
冷房の作動には大容量の電源が必要だが、客車に発電エンジンを搭載せず機関車から供給される電気暖房の電源を使用して冷房を作動させる。(青函トンネル内では高速消火装置などを装備していないディーゼルエンジンの作動が禁止されている。)
定期列車のうち2往復は急行はまなすの間合い運用として14系500番台を使用し、繁忙期には急行八甲田に使用された12系も動員されたことがある。